×

こだわり旬の旅

【北海道・北広島&千歳】身体が湖に溶け込んでいく…支笏湖を望む絶景温泉

[ 2023年4月4日 18:57 ]

岩場を隔てただけの支笏湖に溶け込みそうな丸駒温泉旅館の天然露天風呂(同旅館提供)
Photo By 提供写真

 千歳市にはいい温泉もあった。支笏湖畔の北西にそびえる恵庭岳(標高1320メートル)の麓に位置する一軒宿「支笏湖丸駒温泉旅館」=(電)0123(25)2341=の天然露天風呂と展望露天風呂(日帰り1000円)。前者は浴場と同湖を岩場で隔てただけで、源泉が足元から湧出。風呂の水位が湖に合わせて上下し、湯温は湖につながる水門で調整する野趣あふれる造り。身を沈めると、全身が湖に溶け込んでいくようだ。後者は広大な支笏湖と風不死岳(ふっぷしだけ=同1102・5メートル)など雄大な山々が眼前に広がる絶景露天風呂。どちらもお湯は無色透明の塩化物泉で、肌に付着すると汗の蒸発を防ぐ塩分を含んでおり、保温効果は抜群。湯上がり後しばらくしても体はポッカポカだ。同館は1915年(大正4)創業。当時からお湯は湧き続けており、レジェンド温泉といえるだろう。

 湖畔の東側、5軒の宿からなる支笏湖温泉も負けていない。宿を取った「休暇村支笏湖」=(電)同2201=の大浴場「こもれびの湯」(同800円)は一見、普通の浴槽だが、入るとお湯がやわらかくトロトロ。肌がツルツルになる。泉質は「美人の湯」として定評のあるナトリウム―炭酸水素塩・塩化物泉。筋肉痛や関節痛などにも効能があるそうで、思わず“長湯”となった。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る