【静岡・三島】富士山、駿河湾一望！天空のジャングルジム「ドラゴンキャッスル」でスリル満喫

箱根西麓にオープンした「ドラゴンキャッスル」。竜に見えなくもない！？
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　うなぎや水の街として知られる静岡県三島市に、新名所が誕生した。天空タワーアスレチック「ドラゴンキャッスル」。高さ18メートルの巨大な施設で、箱根西麓にそびえ立つ。近隣には日本最長の吊り橋や日本百名城に選ばれた城、源頼朝ゆかりの神社などもあり、まさに一大レジャースポット。コロナや熱中症への恐れもどこへやら、勇躍、家を飛び出した。

　東海道新幹線三島駅からバスで約30分。標高510メートルの山中城跡公園の隣接地に、柱と板だらけの巨大で異様な“建物”が見えてきた。

　これが「ドラゴンキャッスル」。高さ18メートル、幅32メートルの独製六角柱状タワーで、国内最長の吊り橋「スカイウォーク」を運営する地元企業フジコーが設営。地上部、高さ1メートルのキッズコース、同3メートル、8メートル、13メートルのアスレチックコース、高さ17メートルの展望台「天空回廊」の6階層になっており、この地に山中城があり、同城に田尻池の龍伝説が伝わることから「ドラゴン…」と命名。独製のアスレチックタワーは国内5番目で、「万博ビースト」（大阪府吹田市）に次ぐ大きさという。

　近づいてみると、柱に見えたのは鉄柱。それが18本使われており、アスレチックコースの3つの階層には、それぞれ木製のプラットフォーム（足場）を固定。その間に個性的なアクティビティが92種類（キッズコースは16種類）が設定され、難易度ごとに青（初級）、赤（中級）、黒（上級）の3段階に色分けされている。正面には欧米産の針葉樹トウヒで作られた高さ約10メートルの、日本初のクライミングツリーもあり、利用者は進みたい方向、チャレンジしたいアクティビティを選んで自由に楽しめる。まるで大人のジャングルジムだ。

　利用者の悲鳴や拍手が聞こえる中、初級バージョンがあると知って、俄然やる気に。といっても、向かったのは一番低い3階層。まずは両端がシーソーのように上下する、幅約20センチの角材の上を緊張しながら渡ると、次は4個つながったワイン樽。ワイヤで固定されているとはいえ、複雑に揺れる丸い樽の上を歩くのは至難の業。ようやく渡りきった時には足はガクガクで、早々とリタイヤ。空中に浮かぶピクニックベンチや青いボート、先端の鈴を鳴らすために歩く幅15センチ、長さ3・6メートルの鉄骨、空中を滑るサーフボードなどの人気アクティビティに挑戦するには至らなかった。

　最後は91段の階段を上って最上階の天空回廊へ。この日は曇天で富士山こそ見えなかったが、回廊からは駿河湾や三島市などの町並み、伊豆・箱根の山々が一望の下。360度の絶景に、アスレチックの疲れも海風に乗って吹き飛んでいくようだった。

　▽行かれる方へ　車はカーナビ「山中城跡」で検索。料金はアスレチックコース60分大人4000円、子供3000円、キッズコース60分2000円（クライミングツリー含む）、クライミングツリー10分1000円、天空回廊400円。（電）055（985）2626。