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こだわり旬の旅

【長崎・五島】火山と海が作り出した絶景…名前と正反対の「鬼岳」 断崖絶壁の灯台は夕陽の名所

[ 2022年12月5日 18:59 ]

芝生に覆われたなだらかな山で火山とは思えない鬼岳。左が天文台
Photo By スポニチ

 日本ジオパークに認定された福江島のジオサイト(地質的な見所)を回った。まずは福江港から南へ車で約15分の鬼岳(おにだけ、標高315メートル)。約1万8000年前に噴火したという火山だが、名前とは裏腹に全山が芝生に覆われた美しい山で、上五島の島々まで見渡せる。頂上まで徒歩で登れる上、九州有数の反射望遠鏡で星空を観察できる天文台もあり、時間が経つのを忘れた。

 同約60分、日本夕陽100選の1つとして知られる大瀬埼灯台では地質的特徴を見ることができた。南西端に位置し、東シナ海に突出した高さ150メートル、長さ20キロの断崖に建つ白亜の灯台。淡褐色の砂岩と黒色の泥岩が交互に重なった地層は荒々しく、対岸から見る景観は大迫力だ。

 三井楽半島にある「円畑(まるはた)」は、全国でも珍しい石垣で囲まれた円状の畑。農業が機械化される前、牛を使って同心円状に耕して円状になったそうで、一帯が平坦な溶岩台地だからこそできた耕作だろう。

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