×

こだわり旬の旅

【東京・豊洲】泳ぐ鯉がひまわりに!全身で幻想アート体感「チームラボプラネッツ」

[ 2022年7月10日 19:00 ]

光がまばゆい「The infininite…」はまさに異次元の世界!
Photo By スポニチ

 豊洲市場で知られる東京・豊洲に“水に入るミュージアム”があると聞いて、出掛けた。その名も「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」。デジタルテクノロジーを活用したアート施設で、不思議な世界の連続にビックリ。宿を取った近くのオープン間もないホテルでは、館内からの絶景に感動。連日の猛暑を避けて、非日常的空間に包まれるのもいいものだ。

 「うわっ!スゲ~」。新交通ゆりかもめ新豊洲駅前の「チームラボ…」で最初に見学した「Water Area」の作品「The Infinite Crystal Universe」。そこに広がる光景に、思わず声を上げてしまった。

 無数の光がキラキラと輝き、それが線や点の集合体となって、ガラス張りの周囲の壁、天井と床に無限に続いていく。白、銀、青、赤…光のパターンは何十もあり、刻々と変化する様子は感動的で、全身が光と同化していくような気分だ。

 18年7月にオープンした「チームラボ…」。様々な分野のスペシャリスト約500人で構成されるチームラボによって生み出された超巨大な4つの作品空間と2つの庭園などからなり、コンセプトは「身体ごと没入し、他者と共に一体となる」。そのため館内では裸足。作品「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」では、膝下まで水に浸かるのだ。

 コンピュータープログラムによってリアルタイムで描かれる鯉がプールの水面を無数に泳ぎ、踏み入れた足にぶつかるとひまわり(7月限定)になって散っていく作品で、色とりどりの鯉が黄色いひまわりに変化して広がる景観は幻想の世界。別の作品「Floating in the Falling Universe of Flowers」では、プラネタリウムのような半円球の一面に四季の花々が映し出され、こちらは神秘的。寝転んで見ていると身体が浮遊し、空間に一体化していくようだ。

 昨年誕生した「Garden Area」も負けていない。「呼応する小宇宙の苔庭―固形化された光の色」が、苔に見立てた無数の卵形の物体が夜になると61色に変化する不思議な作品なら、「Floating Flower Garden」は本物のランの花を使用した作品で、1万3000株が空間を埋め尽くすサマは圧巻。ランに手をかざすとランが上昇して空間が生まれ、ランの中を歩き回れるという夢のような庭園だ。

 見学後、敷地内の動物性食品を使わないラーメン店「Vegan Ramen UZU Tokyo」で新メニュー「ヴィガーラーメン花(冷)」(税込み1980円)を味わったが、これまた驚き。「Floating…」を想起させるような、食用花を贅沢にあしらった華やかな一品で、ワンダーランドの仕上げには最高の一杯だった。

 ▽行かれる方へ 東京メトロ有楽町線豊洲駅からも徒歩10分。他に光の球体で埋め尽くされた超巨大先品「意思を持ち変容する空間…」や、水が流れる「坂の上にある光の滝」、歩こうとすると足が沈み込む「やわらかいブラックホール」などの作品も。スマホのアプリで作品に参加することもできる。短パン無料貸し出し。入場料大人3200円など。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る