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こだわり旬の旅

【福井】実物大の恐竜がここに!あそこに!恐竜博物館リニューアル、ド迫力展示でタイムスリップ気分

[ 2023年9月3日 15:00 ]

リニューアルオープンした福井県立恐竜博物館。右のドームが小タマゴ
Photo By スポニチ

 来年3月16日の北陸新幹線金沢~敦賀駅間開業へ向け、敦賀駅のある福井県がにぎやかだ。県のシンボル的存在、勝山市の県立恐竜博物館がリニューアルオープンすれば、越前ガニで知られる坂井市三国町では、少子高齢化などで増える空き家などの町家をゲストハウスなどとして再生する動きが活発化。新たな魅力を生み出すべく変貌を遂げる同県嶺北地方を歩いた。

 北陸新幹線福井開業後は東京から最短2時間51分(最速36分短縮)で到着する福井駅から「恐竜バス」で約1時間。銀色に輝く恐竜博物館の卵形ドーム「シルバーエッグ」に着くと、隣に同じ色、形をした小ぶりのドームが誕生していた。その名も「小タマゴ」。約94億円かけたリニューアルオープンの目玉だ。

 高さ14・5メートル、奥行き27メートル、幅18メートルの3階建てで、シルバーの約3分の1の大きさ。本館と直結しており、驚くのが1~3階の吹き抜けに立つ、高さ13メートルの「恐竜の塔」。福井県で化石が見つかったフクイラプトルやフクイサウルスなど恐竜5体と鳥1羽があしらわれていて、すべて実物大。迫力満点だ。

 隣の1、2階が吹き抜けの特別展示室の「3面ダイノシアター」も負けていない。特別展未開催の時期にCG恐竜映像を映しているが、スクリーンの大きさがハンパない。高さ9メートル、横16メートルの画面3面がコの字形に配置され、実物大の恐竜が動き回る。まるで恐竜の世界に迷い込んだようだ。

 3階の化石研究体験室では、T.rex頭骨復元や恐竜の化石クリーニング、CT化石観察などが体験できる。すべて研究員がこだわって作り上げたプログラム。所要2時間はあっという間だ。

 本館の常設展示もリニューアル。動くティラノサウルスの周囲の壁が撤去され、ドーム全体が見渡せるようになり、恐竜骨格が44体から50体に増加。さらに、草食恐竜ブラキロフォサウルスの実物ミイラ化石を日本初公開。この化石、皮膚や筋肉の痕跡が残るなど保存状態が良いためギネスブックに登録されており、外には18年の映画「ジュラシック・ワールド/炎の王国」に登場したティラノのモニュメントも。

 2億3000万~6600万年前の恐竜時代を再現した恐竜博物館。新幹線のスピードに乗り、パワーアップして戻ってきた。

 ▽行かれる方へ 恐竜バスは毎土・日・祝日に運行。平日は福井駅乗り換え、えちぜん鉄道勝山駅からタクシー10分。車は北陸道福井北ICから中部縦貫道勝山IC利用。観覧料1000円、化石研究体験料1200円(博物館HPでチケット購入)。問い合わせは恐竜博物館=(電)0779(88)0001。

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