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夢をキャッチ!!ドリームサーモン 自家ブランド74センチお出まし

[ 2022年4月1日 06:58 ]

暴れる大物ドリームサーモンを手にした進藤さん                             
Photo By スポニチ

 【釣り日和】大物釣りの夢をかなえてくれる管理釣り場として人気の群馬県桐生市、黒保根渓流フィッシングを訪れた。ルアー専用のポンドでは、釣り人のロッドが大きく曲がっていた。(笠原 然朗)

 赤城山麓の標高750メートルにある静かな釣り場には、遠い国で起こっている戦争の足音は聞こえてこない。あちこちでぽこっと芽を出しているフキノトウが遅い春の訪れを告げている。

 放流直後の午前10時、トラウトの活性が一気に上がった。

 3・8グラムのスプーンで大物とやりとりをしているのは藤岡市の宮崎俊之さん(53=会社員)。釣り上げたのは77センチ、5キロのマイトサーモン。黒保根には毎週のように通っている常連。「来週から糸魚川でショアジギングを始めます。今日はエリアトラウトの最終日。有終の美を飾れてよかったです」と話した。

 大きくロッドを曲げて慎重に寄せていたのは戸田市の進藤磨有子さん(23=医療関係)。同行した彼氏の田中拳太さん(23=会社員)のネットに収まったのは74センチ、4・3キロのドリームサーモン。いつも2人で釣行しているが「腕は彼女の方が上」(田中さん)とか。

 「ドリームサーモン」とは他では聞き慣れない名前だが、3倍体のスチールヘッドを黒保根の清流を引いた養魚場で養殖し、70センチ以上に育った魚体を店主の新井裕貴さんが「釣り人に夢の大物を釣ってもらいたい」と命名した自家ブランドだ。

 そして夢追い人が集まる黒保根に4月から新たな“仲間”が加わった。その名も「ストロベリーサーモン」。栃木県内で作られた「ベッピンオトメサーモン」の稚魚をドリーム同様に自家養殖。魚のストレスを軽減するといわれるビタミンCを含んだイチゴを混ぜた餌を食べてじっくり育てた銀色のスチールだという。

 「引き味も食味も抜群です」(新井さん)

 スポニチのフレッシュ日報欄に「イチゴ鮭(さけ)」の文字が躍る。

 ◯…大学の休みを利用しての帰省中に訪れたのが高知県香南市の藤原光希さん(21)。エリアでトラウトを狙うのは2回目。「SNSで大物が釣れると聞いて来ました」。見事に掛けて「ドキドキしながら」慎重にやりとりをして釣り上げたのは57センチのマイトサーモン。高知大学農林海洋科学部の3年生。「高知には管理釣り場がないので…」。黒保根再訪は夏休み?

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、群馬県桐生市・黒保根渓流フィッシング=(電)0277(96)2099。

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