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【天理大男子バレーボール部】取り戻したチャレンジ精神 リーグ2位からの「下剋上」でインカレV狙う

[ 2024年11月20日 07:00 ]

全日本インカレ優勝を目指しガッツポーズを決める天理大男子バレーボール部のメンバー(撮影・後藤 大輝)
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 バレーボールの大学日本一を決める全日本大学選手権(全日本インカレ)は25日に開会式が行われ、26日から熱戦の火ぶたが切られる。関西から出場する男子の天理大は初戦で広島経済大と対戦。4年生にとっては大学生活最後の大会。バレーボールに打ち込んだ学生生活最後の舞台で完全燃焼を目指す。

 天理大は、今年の春季リーグ戦を全勝優勝で飾り、7月の西日本大学選手権(西日本インカレ)で1990年以来34年ぶりの優勝を果たした。秋季リーグ戦は近大に敗れて2位に終わったが、その悔しさを全日本インカレにぶつける。

 楠本岳主将(4年=東山)は「西日本インカレを勝ったことで秋季リーグ戦は受け身になってしまったと思います。受けて立つ試合の方が多くて、立ち向かうことがあまりできなかったのが優勝できなかった原因だと思っています」と、関西リーグ戦連覇を逃したことを反省した。

 今季のチームは、現在の主力の4年生が入学した時から長期的なチームづくりを始めたこともあり、集大成の年。就任5年目の浅川敏監督(48)は「関西でダントツにタイトルを獲って全日本インカレに臨みたかったのが本音ですが、秋季リーグ戦はチャレンジする心を忘れてしまっていた。それでも、この経験を生かして、全日本インカレでは目いっぱいいけるチームにしなければいけない」と、全国大会の前に秋季リーグで教訓を学んだとポジティブに考えている。

 初戦の相手は広島経済大。チームNo・1の最高到達点3メートル40を誇るエースの酒井秀輔(4年=広島工大高)は「大学での経験を元に自分の持ち味である爆発力のスパイクであったりとか、勢いのある攻撃をしっかりパフォーマンスできたらいいなと思います」と気合を入れる。

 チームは、1986年から3年連続で全日本インカレ3位の成績を残しているが、過去一度も決勝戦進出はない。他の関西勢に目を移しても01年の大商大を最後に決勝戦進出チームは途絶えている。目標は「センターコートに行こう」と、ベスト4。大学バレーボール界は“東高西低”状態が20年余り続いているだけに何とか一矢報いたいところだ。

 楠本主将はSVリーグの東レアローズ静岡、酒井はVC長野トライデンツの加入が内定している。2人にとって学生生活を締めくくる大会となるだけに「全日本インカレが学生での集大成。勝っても負けてもやり切ったと感じられるように楽しみたい」(楠本主将)と、入魂のプレーを誓っている。

 「守り勝つ」を掲げる天理大のバレーを支えるのは、アウトサイドヒッターとしての攻撃だけでなくサーブ、レシーブとオールラウンドに活躍する楠本主将とリベロの辻本怜要(れい、3年=東山)だ。

 「レセプション(相手サーブのレシーブ)でどれだけ自分がキャッチに率先的に入ってスパイカーたちを楽にさせてあげられるかが大事になってきます。一番意識するのは、やはりセッターにいいボールを返すことです」

 全員の攻撃参加をモットーにしていることでオープン、速攻、バックアタックと多彩な攻撃をスムーズに機能させるためにもリベロの辻本のレシーブ力にかかる役割も大きい。浅川監督は「私たちの考えるバレーボールは、サーブ、レシーブが命だと思っています。辻本はコツコツ努力して積み上げてきたタイプの選手。守備に関しては彼は非常に安定してるプレーヤー」と信頼は厚い。

 辻本は、全日本インカレで上位進出するための条件として「相手にブレークされない自分たちのサイドアウト率っていうのを高く持っていかないといけないと思っています」と、分析した。

 ▽天理大男子バレーボール部 1954年(昭29)、関西学生(現関西大学)バレーボール連盟に加盟。57年(昭32)、4部リーグ所属で大学選手権に初出場を果たす。61年(昭36)、春季2部リーグ戦優勝で1部昇格。68年(昭43)、春季1部リーグ戦初優勝、西日本大学選手権初優勝を飾る。86年(昭61)から3年連続で全日本大学選手権3位。今年の西日本大学選手権で34年ぶり6度目の優勝を決めた。

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