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大阪学院大チアリーダー部、最高の笑顔が輝く夏に 8月「JAPAN CUP」決勝進出狙う

[ 2022年6月7日 05:30 ]

<キャンパス・大阪学院大チアリーディング部>笑顔のチアリーディング部のみなさん(撮影・井垣 忠夫)
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 華やかな応援で各種スポーツ競技を盛り上げるチアリーダー。3月に行われた西日本チアリーディング選手権3位の大阪学院大チアリーダー部は、8月下旬に開催予定の「JAPAN CUP2022 日本選手権」(国立代々木競技場第一体育館)での自由演技競技大学部門決勝進出を目標にハードな練習の日々を送っている。

 リズミカルな掛け声とともに、ダンスやアクロバティックな動きでスポーツイベントに花を添えてくれるのがチアリーダーたちだ。アメリカンフットボールやバスケットボールのハーフタイムに演技を披露しているイメージが強いが、技を競う演技大会はまさにスポーツそのもの。さまざまな運動要素を伴いケガの危険もあるため練習から緊張感が漂う。

 ただ、体育会のような厳しさの中にも本質の「応援する」精神が息づいている。4歳上の姉の影響で競技を始めた山下りりかさん(4年=大院大高)は「すごく自分自身が笑顔になれるスポーツだなと思うし、それを周りに届けて周囲も笑顔にできるのがいいところだなと思います」と話し、岩田悠那キャプテン(4年=愛工大名電)は「ライバルなのに他のチーム同士で応援し合えたりできるのが魅力です」とチアリーディングならではの空気感の心地良さに魅せられた様子だった。

 大庭世莉香さん(4年=瀬戸内)は、小学生の時はフットベースボール、中学時代は陸上部で走り幅跳びをしていたという。高校の体育教師がチアリーディング部の顧問で、授業中に勧誘されて入部した。「今までやってきたスポーツは、毎日コツコツ頑張る感じでした。チアもコツコツ頑張るのですが、毎日達成感を感じられてやりがいがあります」と、競技にハマった。

 3月の西日本選手権は、1年生が入部していない状況でケガ人もいたため16人で行う競技に12人で出場せざるを得なかった。演技構成から工夫しなければならなかった中で3位入賞を果たした結果は自信につながった。

 この2年コロナ禍で練習の成果を披露する場は極端に減少してしまった。体育会の応援だけでなく、入学式などの学校行事、さらに地域イベント出演はなくなった。4年生部員にとっては学生生活最後のシーズン。大学で競技生活にピリオドを打つ部員が多いだけに、8月の「JAPAN CUP2022」で最高の夏にしたい思いがあふれている。

 <小野コーチ「筋トレ、体幹トレがっつり」>チアリーダー部の練習は、平日午後5時20分から8時ごろまでで土日は午前午後のフルタイム。月曜が休養日となっている。

 キャンパス内の練習施設に敷き詰めたマット上で、個々の強化や部員全員の動きを音楽に合わせ何度も行う。トランポリンを使ってのトレーニングもある。卒業生の小野祥子コーチ(26、写真)は「ポジションによって鍛える場所に違いはありますが、筋トレ、体幹トレはがっつりやります」と言う。

 競技大会の演技時間は2分30秒だが、体操のタンブリングや組み体操のように人を乗せたり、飛ばしたりするスタンツが組み合わさるため「体力的には結構キツいです」(同コーチ)と、ハードな競技だ。

 【大阪学院大チアリーダー部】体育会のクラブ応援を目的に1995年に創部。愛称の「フェニックス」は、大学発展の願いを託し植樹されたフェニックス(やし科の多年生植物)にちなんでおり、不死永生の象徴であるフェニックス(不死鳥)の意味が込められている。硬式野球部、ゴルフ部、バスケットボール部、サッカー部など課外活動を通して優れた人材の育成と、大学のより一層の活性化を図るため、代表するクラブとして指定した強化クラブの一つ。

 【おすすめスポット】同大は2020年に併設高の移転に伴い、大学に隣接するその跡地にスポーツパーク構想をかかげ大半のクラブが使用する「総合スポーツフィールド」(仮称)の整備に着手。

 21年11月に完了した第1期ではドーム型半野外体育施設と弓道場が完成し部員たちが日々汗を流す。キャンパスから近く雨天時でもハードな練習を行える施設に一層力が入っている。第2期では野球場の改修を行い、センター120メートル、両翼92メートル、LED照明設備など最新設備を完備したグラウンドで遠ざかる関西六大学野球のリーグ制覇を狙う。第3期では野球場外野及びサッカーなどで使用可能な人工芝敷設、ハンドボールコートを新設。今秋に全ての作業がいよいよ完了する。

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