×

スポニチキャンパス

【龍谷大 女子バレーボール部】廣谷、一柳の正セッター争いが熱い 西野の「リベロ魂」も忘れないで

[ 2024年4月9日 07:00 ]

昨秋リーグ戦でセッター賞を受賞している廣谷菜々子
Photo By スポニチ

 リーグ戦連覇に向けてはチーム内の競争原理も必要だ。正セッターの座を争う廣谷菜々子(4年=神戸常盤女子)、一柳(ひとつやなぎ)春花(1年=高松南)がチームに刺激を与える。

 廣谷は経験の豊富さが武器。真鍋主将、野末とのコンビネーションに加え、昨秋のリーグ戦でセッター賞を受賞し自信もつけた。「自分は身長が低いのですが、大きく上がったボールが得意で、それをギリギリで上げてスパイカーができるだけ1枚で打てるようなトスを上げるのが得意なのでそれが決まったらうれしいです」。江藤監督は「昨年レギュラーになったのですが、最初の頃は自信なさげだったのが、苦しいところも乗り切って結果につなげてきた。もっともっと自信を持ってくれれば」と、さらなるレベルアップに期待を寄せている。

 1年生の一柳は、対照的に物おじしない度胸のよさがある。高校時代は3年生時にチーム一の身長ながらスパイカーに転身することなくセッターを全うしてきた。大学入学後はスパイカーの高身長に適応しなければならなかったものの、「ポテンシャルは高いし、自分で打つこともできる。レシーブもできる」(江藤監督)と楽しみな逸材だ。一柳自身も「1年生も4年生も関係なくレギュラーを獲るつもりでやっています」と威勢がよかった。

 今年度の部のモットーは、昨年の「真」の継続が決まった。「一、真の強さ 二、真の仲間 三、真剣勝負」と書かれた旗を背に選手たちは日々の練習でチーム力向上を目指している。

 リベロの西野香音(2年=神戸常盤女子)は、前主将の阿羅田安莉に憧れて龍谷大進学を決めた。「高校3年の時に試合を見て、一緒にやりたいと思いました」。大学の選択に迷っていた時期での運命の出会いだった。

 その阿羅田がケガで昨年の春季リーグ戦を欠場しなければならなくなった時に西野の出番となったのも縁の深さが感じられる。リベロというポジションだけに試合中の声出しも積極的だ。「阿羅田さんとは1年間でしたが、バレーに対する熱い気持ちとか、チームのことをめっちゃ考えてるところとか、しんどい時にずっと声を出してるところとか、プレー以外のところもすごく尊敬していて自分もまねしようって思える先輩でした」

 練習でも人一倍声を出しているのを江藤監督も認識している。「一番見えるとこにいるリベロが後ろから指示してくれるのってすごく安心するんですよね」。憧れの先輩から受け継いだ“リベロ魂”のプレーぶりにも注目だ。

 【龍谷大】1639年、僧侶の教育機関として設立された学寮が起源。1922年(大11)に大学設置。キャンパスは深草学舎(京都市伏見区)の他に大宮学舎(京都市下京区)、瀬田学舎(滋賀県大津市)にある。学部は文学部、経済学部、経営学部、法学部、国際学部、先端理工学部、社会学部、政策学部、農学部、短期大学部がある。課外活動は、重点サークルとして硬式野球、吹奏楽部、アメリカンフットボール部、強化サークルは女子バレーボール部、ラグビー部、陸上競技部、端艇部、柔道部、卓球部、バドミントン部が指定されている。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る