×

スポニチキャンパス

大商大バレーボール部

[ 2018年5月8日 05:30 ]

打倒関東勢、インカレ上位を目指す大商大バレーボール部
Photo By スポニチ

 【古豪復活へ打倒関東!昨季14季ぶりリーグV、インカレでは16強】

 東高西低を打ち破れ!1970年代に全日本大学選手権(インカレ)で4度頂点に立った関西大学バレー男子の古豪、大商大が復活の狼煙(のろし)を上げている。昨春の春季リーグで14季ぶりに優勝。インカレではベスト16入りし、優勝した早大とフルセットの激闘を演じた。今年はその悔しさを糧に打倒関東勢、インカレ上位を目指す。

 バレーボール全日本男子元監督の植田辰哉氏、南部正司氏、同女子元監督の真鍋政義氏を輩出した名門、大商大が一時の低迷期を脱し、かつての栄光を取り戻しつつある。チームを率いて5年目になる酒井淳監督(51)は伝統の「心のバレー。基本に忠実なバレー」を再確認しながら、はっきりと手応えを感じている。

 「就任したときは気持ちの面で物足りなく感じたが、2年くらい前から変わってきた」監督初年から指導してきた学年が最上級生になった昨年。主将で監督の長男、酒井鴻さんら2年間ほぼ同じメンバーで戦い、団結力も高まった結果、7年ぶりにリーグ戦(春季)優勝。親子鷹で関西制覇を成し遂げた。

 インカレでも優勝した早大から2セット先取の大健闘。近年は高校トップレベルの選手が関東に進学する傾向があり、早大もエリート軍団。その相手と互角に戦い「打倒関東」の可能性を実感できたことは大きかった。

 今年のカギを握るのは兵頭郁弥、佳樹の“兄弟アタック”だ。指揮官も「この2人が良ければ本当に強い」と信頼を寄せる。

 兄、郁弥(4年)は強力なバックアタックをたたき込む。「パワーで押し切るタイプ。1点でも多くとりたい。インカレで関東のチームに勝って上位を」と意気込む。主将としては「満足度は100点中10点。もっとコミュニケーションをとりたい」と、チームを鼓舞していく。

 中高大と兄と同じ道を歩む弟の佳樹(3年)は、持ち前のサイドからの切れ味鋭いスパイクに加え、地道なウエートトレーニングによって「パワーもついてきた」と胸を張る。「チームの核として安定したプレーをしたい」と自覚も十分。今も昨年の早大戦のVTRをときどき見て、闘志を燃やしている。

 チームは春季リーグ序盤で苦戦も、最終目標は秋のインカレ。指揮官は「トレーニングの意識も高まってきた。攻撃力は去年より高い。クイックの決定率も高い」と潜在能力の開花に期待。課題のサーブレシーブを磨き古豪復活を狙う。

 【山本 兵頭兄弟を「もっと楽に」】

 速攻やブロックなどのセンター戦はミドルブロッカーの山本裕也(4年)が担う。速攻はブロック1枚を付ける実戦的な練習を増やして精度をあげた。大商大高校の指揮官も兼務する酒井監督の下でのプレーは7年目。「打数が増えている」と信頼を感じている。サイドやバックから決める兵頭兄弟を「もっと楽にさせたい」と多彩な攻撃を目指す。ブロック技術の向上にも意欲的。現役時代にセンターで活躍したOBで、元全日本男子監督の植田辰哉特任教授からもアドバイスを受け、日々練習に励む。

 ▽大阪商業大学 前身となる大阪城東商業学校を1928年(昭3)に設立。52年(昭27)から現在の名称に。今年4月に新たに公共学部を開設し、現在は3学部4学科で学生数は約4300人。バレーボール部のほかにも硬式野球部や空手道部など全国の強豪クラブが多数。

 【マドンナ図鑑 4年・河田杏七さん マネジャー兼主務】

 古豪復活を縁の下で支えているのがマネジャー兼主務の河田杏七さん(4年)。スタッフ志向は昔から強かったが、中高は選手として活躍し坂出商(香川)で県4強入り。その経験をいかしてアナリストもこなす才女は「試合中のデータを専用ソフトに入力し分析します。男子のプレーに慣れるのが大変でした。分析が参考になればうれしい。天職だと感じます」と目を輝かせた。

 孤軍奮闘していたが今春、待望の1年生マネジャーが2人入部。「すべてを教えます」と次世代育成にも力を注ぐ。卒業後も「バレーボールに関わりたい。そういう仕事ができれば」と将来を思い描いている。

 【魅惑の学食 4月から人気沸騰 週替わりどんぶり「創作DON」】

 4号館1階にある学生食堂「S―terrace(エステラス)」。約550席の開放感あふれる店内で、新年度に入り人気沸騰のメニューは週替わりのどんぶり「創作DON」(380円、みそ汁付き)。ロコモコ丼、からマヨ丼、かきあげ丼が主なローテーションで、いずれも学生にはうれしいボリュームたっぷりの内容。また、ワンコインの500円を出すとセットのみそ汁をうどんかそばに変更することも可能。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る