【市川由紀乃】デビュー２３年！活動休止も経験！「今年こそ紅白」だ

初の紅白出場に期待がかかる市川由紀乃
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　今年も残り４カ月、ＮＨＫ紅白歌合戦の出場者が気になり始めた。朝ドラ主題歌を宇多田ヒカルが歌えば目玉になるな、安室奈美恵が同局のリオ五輪テーマ曲を日本人選手の名場面をバックに歌うのかな…なとど無責任に予想している中、初出場を期待される女性演歌歌手がいると聞き、来阪時に取材した。

　その人の名は市川由紀乃（４０）。オリコン演歌・歌謡曲チャートの首位常連で、４月に発売した「心かさねて」もロングヒット中。ＮＨＫへの出演も多く「今年こそ紅白」と周囲も期待する。デビュー２３年の歌手生活では活動休止も経験したが、「今では笑って話せる」と明るく振り返った。

　事務所と自身の思いのズレに悩み、このままでは心が壊れると考え、０２年４月から休業。都内のデパートに入る天ぷら屋でアルバイトし、客の皿に菜箸で天ぷらを盛りつけた。ある日、女性店長に隠していた歌手の過去を打ち明けると「歌手に未練があるなら、ここに留まってちゃダメ」と諭された。その言葉に背中を押され、０６年に歌手活動再開を決断。シングルＣＤ１枚も買えない時給で働いた４年間は、自身の作品を買ってくれるファンへの感謝を深める貴重な経験となった。

　この話だけ聞くと重いキャラを想像されると思うが、面白い人だ。趣味は「妄想」で、好きな俳優・堤真一らを登場させ、三角関係など昼ドラばりのドロドロ恋愛を就寝前に想像するという。あす６日にはＮＨＫ総合の生番組「うたコン」（後７・３０）で大好きな歌手・星野源と初共演する。心躍らせる市川は「星野さんの後頭部を後ろの席で見つめる自分を既に妄想してます」と笑顔。市川の歌声とともに、星野との絡みにも注目だ。（萩原　可奈）