藤井王将「収穫の多いシリーズにすることができた」防衛お祝いする会 印象的だった和服明かす

[ 2024年3月29日 18:33 ]

<藤井王将を祝う会>咲き始めの桜を愛でる藤井王将(撮影・光山 貴大)
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 将棋の藤井聡太王将(21)=8冠=は29日夜、東京都練馬区のホテルカデンツァ東京で行われた「藤井王将防衛お祝いする会」に登場した。菅井竜也八段(31)に4勝0敗で3連覇を達成した第73期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負について「長い持ち時間をいかし、一手一手を深く考えることができた。収穫の多いシリーズにすることができた」と回顧。約100人の参加者から盛大は拍手を浴びた。

 会に先立ち、藤井は同区内の第7局開催予定地、白瀧呉服店を訪問。対局室として準備されていた応接室で記念の揮毫(きごう)を行い、「和服の打ち合わせなどで何回か来ているなじみの場所で、大事な対局ができる可能性があったのはありがたいことです。お庭もすごくきれい。対局場としてふさわしいと思います」と幻の最終局に思いをはせた。

 タイトル戦は20年の棋聖戦第2局で初めて和服を着用。4年近くが経過し、現在保有している和服は「10数枚くらい」と言う。いずれも白瀧呉服店が保管し、タイトル戦の度に店が選んだ一式を対局場に送付。他の棋士同様、藤井から希望は特に出さないが、お任せゆえ包装を開けた後「これ、持っていたっけ?」と驚くケースもあると笑いながら告白した。ちなみに好みの和服は「無地か、柄があってもシンプルなもの」。

 今期の王将戦で着用した和服は4種類。中でも印象深かったのは決着局の第4局(2月7、8日=東京都立川市)で身にまとった一枚で、羽織は水色、着物は薄緑という組み合わせを挙げた。

 30日は指導対局会、王将戦振り返り大盤解説会を同ホテルで行い、今期の「公務」は終了。来月7日には伊藤匠七段(21)を挑戦者に迎えての叡王戦5番勝負が始まる。伊藤とは昨秋の竜王戦、今冬の棋王戦に続き3回目のタイトル戦対決。「同じ相手でもその対局によって工夫が必要になる。ただ戦い方は大きく変わってはこないと思います」と予想しながらも、叡王戦は竜王戦や棋王戦と違ってチェスクロック計測のため「ストップウオッチ計測とは全然違う。時間配分に関してはより気をつけなければならないポイントだと思います」と表情を引き締めた。

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