4代目スイちゃん　最後まで笑顔で卒業「また会えたらうれしいな。今までずっとありがとう！」

NHK　Eテレ「みいつけた！」公式サイトから

　NHK・Eテレの幼児向け番組「みいつけた！」で、4代目スイちゃんを務めた増田梨沙（10）が、29日放送の同局特番「みいつけた！みんなのスイちゃんリクエストスペシャル」（後7・00）で、スイちゃんとして最後の出演を果たした。

　スイちゃんが持ち前の好奇心で、さまざまなことを見つけたり、挑戦していく番組。増田は愛くるしい笑顔と、失敗も笑って乗り越える強さで、お茶の間の人気者になった。特番では、スイちゃんとして過ごした5年間を振り返る名場面が流された。1位は19年4月1日に放送された、増田の初登場シーンだった。VTRを見ると「いやあ…ちっちゃかったし、何よりも動きが活発だったねえ」と振り返った。

　5年前当時の実物大ボードと、身長と比較してみると、現在の増田の胸元ほどの大きさ。5年前は99センチだったというが、「今ね、127センチ！」と、28センチも伸びたことを打ち明けた。「ピーマンを食べられるようになったかな。あとは、うどんに七味を入れるようになった。もう大人だよ？あとは、自分で歯磨きができるようになった」。5年間での驚くべき成長を打ち明け、仲間のサボさん、コッシーを驚かせた。5代目スイちゃんの石川楓と、歌とダンスで共演する場面は、さながら“引き継ぎの儀式”のようでもあった。

　増田は生放送された番組終盤にも登場。「生放送、始めるよ～！」と元気に姿を現し、「みんなと最後に一緒に過ごせて、本当にうれしいよ！」と明るく喜びを表現した。「テレビの前のみんなへ。いつも応援してくれてありがとう。楽しいことを一緒にたくさん見つけられたね。また会えたらうれしいな。今までずっとありがとう！」と、視聴者へ感謝の手紙を読み上げた。

　涙は見せず、スイちゃんを笑顔で演じ切った増田。最後は「グローイングアップップ」をキャラクターたちと歌った。紙吹雪の舞う中、「みんな、今まで本当にありがとう！これからも『みいつけた！』をよろしくね～！バイバーイ！」と明るく手を振った。

　この日朝の放送で、増田は「みんな、スイは今日で『みいつけた！』を卒業することになりました。みんなと新しいことを見つけたり、いっぱい遊べて、すっごい楽しかったよ！ありがとうございました」と、明るくあいさつ。5代目スイちゃんを務める石川楓を紹介し、2人で「オイーッス！」と両手を左右に広げる決めポーズを見せていた。

　増田は09年から放送を開始した同番組の4代目スイちゃんとして、19年4月から出演。5年の出演期間は、3代目の川島夕空の4年を超える、歴代最長だった。SNSには、増田の出演初期と現在の成長ぶりを画像を比較して「だめだ、泣く」と別れを悲しんだり、「ありがとう4代目スイちゃん」「可愛くて元気でおちゃめで大好き」と感謝や愛着がつづられていた。