セ界初快挙の巨人・松井颯 育成ドラフト舞台裏 球団副代表「残っているとは思っていなかった」

[ 2023年5月21日 18:20 ]

<巨・中>プロ初勝利の松井はウイニングボールを手にする (撮影・西川祐介)
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 巨人が最下位・中日相手に逃げ切り勝ち。昨年4月の6連勝以来となる5連勝を飾り、4月5日以来46日ぶりの貯金1とした。試合後に広島が敗れたため、4月7日以来44日ぶりの3位浮上も果たしている。

 育成ドラフト1位右腕・松井颯(はやて)投手(22)がMAX151キロの速球を武器に3回まで完全投球を見せるなど、5回2安打無失点の快投。育成出身の新人が初登板で初勝利を挙げるのは2018年のソフトバンク・大竹耕太郎(現阪神)以来5年ぶりNPB2人目、セ・リーグ初の快挙となった。

 昨年10月1日。越谷市民球場で行われた首都大学2部リーグ、日本ウェルネススポーツ大戦に水野雄仁スカウト部長と、榑松伸介スカウト部次長が視察に訪れた。

 明星大・松井颯が見せたドラフト19日前の投球に、榑松部次長は「落ちる球が良かった。先発でもリリーフでも、どっちもできる投手だと思った」と回想する。昨年11月16日の仮契約の席では「即戦力として評価している」と大きな期待を寄せていた。

 大塚淳弘球団副代表は「支配下選手としての評価はしていた。枠の問題もあって育成ドラフトでの指名になったけど、残っているとは思っていなかった」と舞台裏を明かす。

 昨年はドラフト1位で競合した浅野を原監督が引き当てたが、即戦力の素材を育成ドラフト1位で獲得できたことも戦略としては大成功だった。松井はプロ初登板で、その期待に応える快投を見せた。(川島 毅洋)

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