「どうする家康」OPタイトルバック“更新”当初から予定 演出統括も絶賛「ゴージャスな一発」第3弾は?

[ 2023年5月21日 15:30 ]

大河ドラマ「どうする家康」第18話「真・三方ヶ原合戦」。オープニングのタイトルバック映像が第2弾となる新バージョンに“サプライズ変更”(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は今月14日、第18回が放送され、この回からオープニングのタイトルバック映像(タイトルの題字や出演者・スタッフのクレジット)が新バージョンに“サプライズ変更”された。金や黒を基調にした重厚感あふれる色合いは、SNS上でも話題に。大河のタイトルバックが途中で新装されるケースは過去に数例。演出統括の加藤拓氏が第2弾制作の理由や舞台裏を明かした。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第18回は「真・三方ヶ原合戦」。「三河一向一揆」「伊賀越え」と並び、徳川家康の“3大危機”に数えられる「三方ヶ原の戦い」(元亀3年、1573年)が、第17回「三方ヶ原合戦」(5月7日)に続いて2週にわたって描かれた。家康の人生最大のピンチを2部構成で壮大かつ丹念に紡いだドラマ前半のクライマックスの一つとあり、このタイミングでタイトルバックを一新した。

 従来の白背景の柔らかいイメージから金・黒背景に。SNS上には「オープニング映像が重厚になってカッコいいなぁ。ここからの家康を象徴するのかな」「重厚にリニューアル。金、赤、そして黒が複雑に混ざる具合が今後の展開を表現しているんだろう」「今までの若々しさから重厚さにシフトしたね。三方ヶ原の戦いが家康の人生にとって大きな転換ポイントとなった、その表れのよう」「第1弾も素敵だったけど、第2弾のカッコよきこと。音楽とのマッチングに毎回鳥肌です」「以前までの若々しい、どこか門出を感じさせるような明るい爽やかな色合いとは打って変わり、金・赤・黒を基調とした重みを感じる迫力あるアニメーションがとても素敵でした」などの声が続出。反響を呼んだ。

 2013年「八重の桜」は震災復興への祈りを込め、月毎にタイトルバック中盤部分が変化。12組のクリエイターが参加した。19年「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」も第2部(後半)仕様が制作されるなど、大河のタイトルバックが途中で変わるケースは過去に数例ある。

 加藤氏のコメントは以下の通り。

 第18回「真・三方ヶ原合戦」からタイトルバックがガラリと新しくなりました。家康が人生最大の切所・三方ヶ原合戦で「死んだ」わけですから、タイトルバックチェンジポイントとしてはココしかないでしょう!という感じです。冒頭の大河ドラマ看板カットで、アイコンだった金兜が砕け散っていき、家康は新たなフェーズを進みだします。伸びやかな青年期から絢爛たる「戦国ど真ん中」へ。「三方ヶ原合戦」で家康は「死」に直面し、そのことが家康に強く「生きる覚悟」を目覚めさせるのです。

 「どうする家康」のタイトルバックは、家康の長い生涯とともに激動の戦国時代「全部」を表現するので、1つのパターンでは描き切れません。タイトルバックのアップデートも当初からチームで話していました。ポップさを失わず、時代の変化によって様々な顔を見せるために、アートディレクターの菱川勢一さん(DRAWING AND MANUAL)は円や線など抽象表現を構成要素としました。これは日本的デザインとも親和性が高く、伝統美からエンターテインメント性まで盛り込むことができる一方で、まさにクリエイターの手腕が問われるものですが、素晴らしいアップデートができたんじゃないかと思っています。金バックに花鳥風月を織り込みながら、躍動感あふれるアニメーションを組み合わせたゴージャスな一発!ではないでしょうか。そこに登場する「どうする家康」ロゴも、さらに躍動感にあふれているような気がします。

 長篠合戦、本能寺の変、小牧長久手の戦い…今回の三方ヶ原合戦を経て覚醒した家康に、日本史上最高のエンターテインメント「戦国時代」が本気モードで襲い掛かります!

 さて、第3弾はあるのか!?徳川家康の波乱万丈の生涯を描き切るためには、さらなるアップデートが必要なフェーズも待ち受けていると思いつつ…そこはお楽しみに!

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