「どうする家康」団子売りの老婆・柴田理恵「庶民の代表」三方ヶ原“後日譚”の舞台裏「動きつけて楽しく」

[ 2023年5月21日 20:45 ]

大河ドラマ「どうする家康」第19話。徳川家康の三方ヶ原敗走“後日譚”を語る団子売りの老婆(柴田理恵)C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は21日、第19話が放送され、主人公・徳川家康が武田信玄に惨敗した「三方ヶ原の戦い」の“焼き味噌&食い逃げ”逸話が前回から1週間ためて“後日譚”として描かれた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 「三河一向一揆」「伊賀越え」と並び、徳川家康の“3大危機”に数えられる「三方ヶ原の戦い」。第17話「三方ヶ原合戦」(5月7日)第18話「真・三方ヶ原合戦」(5月14日)と2週にわたったが、SNS注目のエピソードは登場しなかった。しかし、第19話「お手付きしてどうする!」終盤、後日譚として語られた。

 徳川家康(松本潤)の“浮気騒動”も一件落着。酒井忠次(左衛門尉)(大森南朋)は「殿、気を緩めるゆとりなどありませぬぞ。この遠江の民は、殿を馬鹿にして楽しんでおります」と家康を諌めた。

 浜松の町、茶店。団子売りの老婆(柴田理恵)は「三方ヶ原から負けて逃げ帰る時、うちの団子、全部食っちまってな。だから私ゃ、銭払えーって追っ掛けてって、銭ふんだくってやったんだわ。ありゃ家康だったに違いないわ」と客と一緒に笑い合う。客の1人は「家康はな、信玄が恐ろしくて、馬上で糞漏らして。焼き味噌だって誤魔化したんだぞ」。老婆は「そういや、臭かった、臭かった」と笑いが絶えない。

 「三方ヶ原の戦い」には家康が敗走の途中、茶店で小豆餅を食い逃げし、茶屋の老婆が家康を追い掛けて銭を取ったというエピソードがあり、浜松市の地名に「小豆餅」「銭取」が残る。

 また、恐怖のあまり脱糞し、家臣に“焼き味噌”だと言い訳したという逸話も。大敗の戒めとして、肖像画「しかみ像」(徳川家康三方ヶ原戦役画像)を描かせたと伝わる。

 団子売りの老婆役を好演した女優の柴田理恵は「演出の方とは『自分たちの生活の場が戦で領主が変わったりすれば、それはいい気持ちはしないでしょう。この老婆は、実際に浜松にいた人たちの思いそのままでしょうね』というお話をしました。戦乱に巻き込まれ、翻弄されるのは庶民です。権力者なんてクソくらえと心の中では思いながらも、右往左往させられるのも庶民です。これは今の世の中も変わらないと思います」と同局を通じてコメント。

 最初に第19話の台本を読んだ時は「老婆にとっては、家康はいまだ認めたくない領主なんでしょうが、同じ悪口を言っていても、笑いながらなのが面白いと思いました。心の底から嫌いだと、話題にするのものイヤなもの。でも『お漏らし事件』で失敗したり、ちょっとカッコ悪いところを見せた家康に、すこ~し親近感が湧いてきて、そのうち『応援してやろうじゃないの』という気持ちに変わっていくのかなと思いました」と印象。

 「戦乱の世に翻弄されながらも、たくましく生きていく庶民、時には権力者の悪口を言って笑い飛ばす、明るく強い庶民の代表のような老婆だったと思います。子どもから大人まで『うんちのお漏らし』は笑ってしまいますから。『団子代払え~!』と動きをつけて、楽しくやりましょうと監督とお話しました」と97年「毛利元就」以来、実に26年ぶりとなった大河出演を振り返った。

 今作はキャイ~ン・天野ひろゆき(山田新右衛門役)野間口徹(鵜殿長照役)東京03・角田晃広(松平昌久役)とメガネがトレードマークの方の「メガネなし出演」も話題。柴田もその1人に入るが「メガネなしについては、あまり言われませんでしたが、それより歯が目立つので黄色く塗ってもらいました(笑)。でも、気づかれないものなんですかね、メガネがないと」とした。

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