大量の睡眠薬は簡単に入手できるのか? 市川猿之助 他の薬と併用した可能性も

[ 2023年5月21日 05:05 ]

明治座にある市川猿之助ののぼり。公演は市川團子が代役として主演を務めた
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 東京都目黒区の自宅で18日に倒れ救急搬送された歌舞伎俳優の市川猿之助(47)が、17日に両親と心中について話し合ったとみられることが20日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁に「前日に死んで生まれ変わろうと家族で話した。両親は睡眠薬を飲んだ」という趣旨の説明をしたという。猿之助は両親と同じく何らかの薬物を服用していた疑いがあり、警視庁は今後、猿之助から事情を聴き、両親が死亡したいきさつなどを詳しく調べる。

 猿之助は「両親が睡眠薬を飲んだ」と話している。大人2人が命を落とすほどの大量の睡眠薬は簡単に入手できるものなのか。

 NPO法人医療ガバナンス研究所の理事長で医師の上昌広氏は「初めての患者が大量の睡眠薬を希望すれば、医師は不審に思うでしょうが、医師と患者に信頼関係があれば多く処方されるでしょう。例えば“悩み事があって今までの量では眠れない”と相談されるような場合ならなおさらです」と明かす。患者が多忙で金銭的に余裕がある芸能人らの場合、「3カ月分」など、保険医療の枠を超えた量の薬が一度に処方されるケースも珍しくないという。

 一方で、睡眠薬だけで自死を図るのは難しいようだ。個人差や薬の成分の差はあるが「3カ月分」に相当する100錠ほどを飲んでも死なないと指摘する専門家もいる。上氏は「大量に飲んで吐く場合もあります」と指摘。3人はいずれも嘔吐した状態で見つかっており、両親のように高齢だと仰向けに寝たまま吐き出せず、呼吸ができずに死に至るケースも。上氏は両親が睡眠薬のほか、抗うつ剤など、他の向精神薬を併用したことで薬の効能が上がった可能性もあると推測した。 

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