ツインズ・前田健太 初めて明かされる術後の“空白の1年半” 侍・栗山監督から連絡もあった

[ 2023年4月1日 10:00 ]

1日放送のTBS「バース・デイ」はツインズ・前田健太に密着した(C)TBS
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 1日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)はツインズの前田健太投手(34)に密着し、右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)後の“空白の1年半”について初めて明かされる。

 一昨年、右肘に激痛が走った。診断の結果は内側側副靭帯の損傷でトミー・ジョン手術を受けて長期離脱を余儀なくされた。前田にとって初めての試練だった。16年にメジャーリーグに挑戦し、1年目からドジャースで先発の一角を任されて16勝。これは野茂英雄、松坂大輔らを抜き日本人歴代最多。20年に移籍したツインズでも勝利数、防御率共にトップ5とリーグ屈指の成績を残していた。

 華々しい表舞台から一変、術後始まったのは地道なリハビリ。それから前田の名前を聞くことは少なくなった。また、1年以上のリハビリで念願だった第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場もかなわなかった。だが「一応、栗山さんは連絡くれて。“状態はどうだ?”とか、話もしてくれました。そういう気持ちではすごくうれしかった」と、侍ジャパンの栗山英樹監督から連絡があったことが明かされた。

 激闘だった準決勝の日本―メキシコ戦を現地で観戦して芽生えた感情がある。「次のWBCに対しての目標というのは強く持っていなかった。けど、3年後ということで年齢的にはチャンスがある年齢だとは思う。そこを目標にもう一度頑張りたいなというか、もう一度日の丸を背負うために挑戦したいなって気持ちは強くなりました」と26年に開催される第6回WBCへの出場を目標に定めた。

 そのためにまず目指すのは完全復活。34歳となりベテランの域に入ったが、リハビリ期間中に取り組んだのは「体を強く」することと「球速を上げる」こと。手術前の最高球速は154キロだが「160キロは投げたいなと。年齢的に衰えてくるのかもしれないですけど、僕的には衰えも感じてない。やれば速くなる」とウエートトレーニングにも着手した。

 1年半ぶりの公式戦のマウンドへ。前田は「どんなに辛いことだったり、辛いトレーニングがあったとしても、やっぱり勝った時にすべてが報われる。1つ勝ちたいというのが今の気持ち」。完全復活をかけたマウンドに注目が集まる。

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