東映 トルコ地震被災者支援へ義援金500万円 15年公開「海難1890」で縁

[ 2023年3月24日 19:34 ]

コルクット・ギュンゲン駐日トルコ大使(左)に義援金目録を贈呈する東映の和田耕一常務取締役
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 2月6日未明にトルコ南東部で発生した大地震の被災者を支援するため、大手映画会社の東映が義援金500万円の目録を在日トルコ共和国大使館に贈呈したことを24日に明らかにした。

 同社は、日本とトルコの友好125周年を記念して2015年に「海難1890」(監督田中光敏)を製作・公開した縁があり、1日も早い復興を願ってのものだ。

 内野聖陽(54)が主演した作品は、トルコの軍艦エルトゥールル号が和歌山県沖で遭難した際に、地元住民が献身的な救助活動を行った史実をベースに描いた一編。東映は「映画製作を通じ新たに築いたトルコとの絆を断つことなく相互の明るい未来へとつなげるため」と今回の支援の経緯を説明している。

 東映直営館の丸の内東映(1)、(2)やグループ会社の株式会社ティ・ジョイが運営する全国19サイトに募金箱を設置しており、4月2日までに集まった募金は別途贈呈する予定という。さらには全国のイオンシネマ25劇場で「海難1890」のチャリティー上映会を実施し、その収益を寄付に当てた。

 東映の和田耕一常務取締役が23日に東京都渋谷区のトルコ大使館を訪れて義援金目録を贈呈。コルクット・ギュンゲン大使は「トルコ南東部大地震発生の直後より、日本の皆様から多大な援助を賜りました。本日、東映の皆様が来てくださったことに深い意義を感じ、感謝申し上げます。東映が携わった『海難 1890』は、トルコと日本における友好の懸け橋となりました。今後も皆様と末永く交流を深めていきたいと願っています」と感謝のコメントを寄せた。

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2023年3月24日のニュース