岸博幸氏 防衛費財源確保に数々の疑問…復興税延長に「増税じゃないというのは詭弁が過ぎるな」

[ 2022年12月16日 15:29 ]

岸博幸氏
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 元経産官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏(60)が16日、日本テレビ系「情報ライブミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に生出演し、防衛費増額に伴う与党の増税方針について解説した。

 自民・公明両党は15日の与党税制協議会で、法人、所得、たばこの3税の増税方針を2023年度税制改正大綱に盛り込むことで合意した。

 2037年までだった復興特別所得税は、結果的に38年以降も延長されることになる。岸氏は「事実上、一つでもこれで増税ですよね。それを増税じゃないというのは詭弁が過ぎるなと思うんですけど」と指摘した。

 増税はこの1週間の短期集中のような形で決まった。岸氏は「一番問題なのは、今回のプロセス、防衛費の関する増税ですから、それだけ重いテーマを1週間で決めるというのは無理があるんですよね。それを強引にやっちゃって」と疑問視した。

 増税は令和6年(2024年)以降の適切な時期に実施される案が出されている。岸氏は「結果が実施時期が令和6年度以降ですか。だから最後は税目を具体的に決めたい総理と税調幹部、反対する議員の主張を足して2で割った感じになっていますので、非常に中途半端で、何でこんなに唐突に短期間で決める必要があるのか、非常に不思議です」と、数々の疑問を抑えられない様子だった。

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2022年12月16日のニュース