伝説のスタントマン・高橋昌志、初の“顔出し”映画出演 限界超えカーアクションも披露

[ 2022年12月16日 05:00 ]

クライマックスのジャンピング・ロール・オーバー・シー・ダイブ(C)2022「狼 ラストスタントマン」製作委員会
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 「Gメン'75」など数々のスタントシーンを演じてきた“伝説の男”高橋昌志(57)が初めて顔出しで出演した映画「狼 ラストスタントマン」が23日に東京・新宿武蔵野館で封切られる。CG全盛の中、こん身のパフォーマンスは圧巻だ。

 製作に至るまでにはドラマがあった。カースタントを主にした芸能プロダクション「タカハシレーシング」を共に引っ張ってきた弟の幸司氏が19年5月31日に胆管がんのため49歳の若さで死去。高橋の愛犬2匹も相次いで天国に旅立つ不幸に見舞われた。

 「引きこもった日々を過ごすうち、弟や愛犬のために何かを残したいと思い始めた」

 親交がある六車俊治監督に相談すると、高橋自身が俳優として出演することを条件にOKが出て、それをのんだ。スタント事故で父を失った主人公(南翔太)と、原因を作った男(高橋)のドラマが構築され、動物虐待の問題も盛り込まれた。

 最大の見せ場は車がロールしながらテトラポットを飛び越えて海にダイブするジャンピング・ロール・オーバー・シー・ダイブ。「自分の限界を超えてみたいと思った」と果敢に挑み、見事に成功させた。池上季実子(63)や石黒賢(56)ら実力派も脇を固め、高橋の俳優デビューに花を添えている。

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