大道芸W杯プロデューサーが差別発言で解任 実行委「看過できるものではない。事態を重く受け止め」

[ 2022年10月7日 20:17 ]

2019年に行われた大道芸ワールドカップin静岡の様子
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 静岡市で11月に開催予定の「大道芸ワールドカップ(W杯)in静岡」のプロデューサーを務める舞台俳優の奥野晃士氏が、ボランティアスタッフ「ポイントリーダー」研修会で外国人に対する差別的発言や資料配布をしたとして、7日に解任されたことが分かった。大会実行委員会が発表した。併せて「委員長 杉山茂之」の引責辞任も発表した。

 実行委は同日、記者会見を開き、奥野氏は「申し訳ありませんでした」と謝罪した。また杉山実行委員長も監督責任を取るとして辞任し、猪股宏光副委員長が委員長代理に就任した。

 配布資料については「2022年は日本人パフォーマーによる日本人らしい祭典を目指す」と題し、内容には日本人を評価する一方、中国人をおとしめるような表現が含まれていたという。奥野氏は講習会で「中国は易姓革命、皆殺し文化」などとも発言したという。SNS上では「外国人差別だ」などの批判が殺到していた。

 実行委の発表によると「差別的発言は大道芸ワールドカップの理念にもとるものであるとともに、看過できるものでないことから、実行委員会としては、この事態を重く受け止め、『プロデューサー 奥野晃士』を解任するとともに、『委員長 杉山茂之』が引責辞任することとなりました。今後については、副委員長が委員長代理を務めます」とした。

 「大道芸ワールドカップ内部研修会におけるプロデューサー不適切発言への対応」と題して発表された文面は以下の通り。

 今般、大道芸ワールドカップ実行委員会プロデューサー奥野晃士が、ボランティアスタッフ「ポイントリーダー」研修会で発信した内容に、差別的発言がありました。

 当該内容は大道芸ワールドカップの理念にもとるものであるとともに、看過できるものでないことから、実行委員会としては、この事態を重く受け止め、「プロデューサー 奥野晃士」を解任するとともに、「委員長 杉山茂之」が引責辞任することとなりました。今後については、副委員長が委員長代理を務めます。

 大会を楽しみにされていた皆さま、演技予定のアーティストの皆さま、ボランティアスタッフとしてご協力いただく皆さま、スポンサーの皆さまに、多大なご心配・ご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます。

 今年度大会の開催可否については、改めてご報告いたします。

大道芸ワールドカップ実行委員会

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