M-1挑戦のウクライナ避難民女性 1回戦敗退も応援の声続々 相方・吉村大作さんも感謝「ありがたい」

[ 2022年10月7日 05:00 ]

「ウクライーニヤン」の吉村大作さん(左)とユリヤ・ボンダレンコさん
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 ロシアの侵攻を受けて日本に逃れたウクライナ人女性と日本人男性によるお笑いコンビ「ウクライーニヤン」が「M―1グランプリ(M―1)2022」1回戦で披露したネタが、YouTubeのM―1公式チャンネルで公開されている。9月26日に臨んだ本番は敗退したものの、審査員が最も印象に残った出場者に贈られる「ナイスアマチュア賞」を受賞。同28日にネタ動画がアップされ、今月6日午後10時時点で2万回近く再生されている。

 ウクライーニヤンはユリヤ・ボンダレンコさん(30)がボケ、国内で支援活動を行ってきた吉村大作さん(42)がツッコミをそれぞれ担当。ウクライナ避難民女性のM―1挑戦はスポニチをはじめ数々のメディアが取り上げ、注目を集めていた。

 惜しくも1回戦敗退となったが、ネット上には「素晴らしい挑戦」「応援したい」といったポジティブな反応が多数。吉村さんはスポニチの取材に「頑張っている姿を評価してもらえてありがたい」と声を弾ませた。吉村さんによると、ボンダレンコさんは祖国の両親と毎日連絡を取っており、M―1挑戦も報告。両親は「ユリヤが幸せだと自分も幸せ」と娘の活躍を喜んでいたという。

 「ウクライーニヤン」はボンダレンコさんと同じウクライナ避難民女性エリザベータ・コロトコバさん(23)を加えて普段は3人組として活動。その理由は一人でも多くの人にウクライナに関心をもってもらうことで、そのために小学校や経営者団体などで講演会を行っている。依頼があれば全国どこにでも向かう。

 吉村さんは来年のM―1にも挑戦する意欲を示し「自分たちの挑戦を通してウクライナを思い出すタイミングが増えれば」と強調。「笑い」を通じて平和が広がることを願っている。

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2022年10月7日のニュース