松任谷由実 キラキラなユーミンポップスの原点 「自分が勘違いしてるんだと思います」というワケ

[ 2022年9月26日 12:05 ]

松任谷由実(2017年撮影)
Photo By スポニチ

 シンガー・ソングライターの松任谷由実(68)が25日放送のテレビ朝日系音楽バラエティー番組「関ジャム 完全燃SHOW」(日曜後11・00)にVTR出演。曲作りの方法を明かした。

 「松任谷由実特集」として、本人への独占インタビューが行われ、松任谷自身が曲や音楽にまつわる様々な質問に答えた。

 番組レギュラーで、ユーミン世代でもある俳優・古田新太から「いろんな曲でおいら達、地方出身者に魔法をかけてくれるユーミンですが、まあ楽曲ですから当然なんですけどわざと“勘違いしろ”と思って作ってるんですか?」と独特な観点で質問が。

 松任谷は「私自身が東京のど真ん中で生まれ育ったわけじゃなくて、電車で郊外から都心に入っていく学生時代ですごくワクワク感があったんですよね。その気分を今でもずっと持っている」と、東京・八王子で育った自身のルーツが原点になっているという。

 「仕事で首都高とかに乗って、世田谷からレインボーブリッジの方に行くと都会に来た!って思ったり。服でも『ああ、これカワイイ!』っていくつだと思ってるんだってなったりとか(笑い)自分の中の子供が、わあ大人っぽいって思ったり、わあ都会って思わせてくれているから、そのスタンスはどこ出身でも共通だと思います。まず第一のリスナーは自分。自分がワクワク、キラキラしないとね、人はそう思ってくれないと思うんですよ」と自分自身の興奮をそのまま曲に投影していると語った。

 代表曲の一つである「中央フリーウェイ」は「まさにそうで」といい、「アーティストの使命というか。アーティストの目を通して普通の景色が違ったものになる。例えば『ターナーが描くまでロンドンに霧はなかった』っていう言葉があるんだけど…それは産業革命の煙だったんだけど『霧のロンドン』って人が思うとか。普通の田舎の跳ね橋なのに、すごく特別なものになるとかね」とイギリスの画家の話を例えに、「アーティストの目を通して普段見ているものが違うものに見える。記憶に刻まれるってことは暮らしを豊かにすることだと思う。まあ、まずは自分が勘違いしているんだと思います」と苦笑。ユーミン自身の素敵な「勘違い」フィルターが世界観を作り出し、多くのリスナーに支持されていることを物語った。

続きを表示

2022年9月26日のニュース