柳沢秀夫氏 国葬の弔問外交に疑問の声「弔問外交のために国葬するわけじゃない。本末転倒」

[ 2022年9月26日 18:02 ]

柳沢秀夫氏(2010年撮影)
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 ジャーナリストの柳沢秀夫氏が26日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にコメンテーターとして生出演し、27日に執り行われる安倍晋三元首相の国葬を機に組まれている弔問外交について私見を語った。

 岸田文雄首相は国葬と前後し、26~28日の間に30人超の海外要人と会談を持つとされている。一方、出席を予定していたカナダのジャスティン・トルドー首相は国内のハリケーン被害に対応するため、急きょ欠席に。これでG7の現役首脳は全員が欠席となり、弔問外交の成果に疑問の声も上がり始めた。

 国葬実施の意義として弔問外交を強調する声もあるが、柳沢氏は「そもそも弔問外交のために国葬するわけじゃないですからね。国葬がきっかけになって外交があるという話ですから、それは本末転倒だと思うんですけど」と指摘した。

 トルドー首相の欠席については「G7の現役(首脳)が誰も自分以外に出席しないところに、あえて国内の状況をさておいて、来るだけのものがあるか?ということは考えたと思います」と推測。さらに「日本国内で国葬をめぐって世論が分かれ、むしろ反対の方が多いというところに、あえて自分が行く必要があるのか、考えても不思議ではない」とも分析し、「弔問外交、弔問外交という言葉が一人歩きしてしまっているのもどうかなと気がします」とも話した。

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2022年9月26日のニュース