「ZIP!」リポーター女優・里内伽奈は「銀幕三刀流」!プロデュース&脚本&主演短編映画 来月上映

[ 2022年9月22日 05:30 ]

三刀流で注目される里内伽奈
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 映画界に“三刀流のニューヒロイン”が誕生した。日本テレビの朝の情報番組「ZIP!」でリポーターを務める女優里内伽奈(28)がプロデュースと脚本、主演の“三役”を務めたショートムービーが10月8日から14日まで東京都豊島区の池袋シネマ・ロサでレイトショーで上映される。ショートフィルムの特集上映や話題作以外で短編映画が劇場公開を迎えるのは極めて異例だ。(鈴木 美香)

 上映されるのは、若手映像作家の登竜門として知られる国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2021」で入選した「誰のための日」(監督名村辰)と新作「ささくれ」(監督大金康平)。里内は「2作を映画館で上映していただけることが本当に夢のようです」と感慨深げだ。

 「誰のための日」はコロナ禍で「女優の仕事がなくなり、その分でできた時間で何かできないか」と映画を製作することを目指して文化庁に申請し、支給された給付金をもとに完成させた15分の作品。母親の三回忌に言い合いする姉妹を描き、映画関係者から「セリフがリアル」「やりとりに引きつけられる」と高評価が続出。「ショートショート…」のほか、若手クリエーターの発掘の場にもなっている「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2021」で将来性あふれる作品を紹介する「ゆうばりホープ」にも選出された。短編として関係者に知られる存在となり、池袋シネマ・ロサから上映のオファーを受けた。

 映画関係者は「特集上映や著名人が手掛けた作品、国内外の大きな賞の受賞作以外ではショートムービーでの劇場公開は珍しい。それだけ力のある作品」と語る。里内は劇場側から「上映が15分1本ではもたない。もう1作用意してほしい」というさらなる依頼を受けて、改めて「ささくれ」を製作。婚約破棄に遭った主人公が自身がとらわれていた家族に向き合う30分の作品を完成させた。

 元々短編映画を作り上げる素地はできていた。女優業をしながらアルバイトで、ドラマの企画用のあらすじや構成を書くプロットライターをしたり、脚本家秦建日子氏(54)のアシスタントを務め、ストーリーを書き上げる勉強をした。また、ZIPのリポーターとしては防災術や便利な調味料といった身近なテーマを分かりやすくリポート。明瞭な語り口から短編映画上映会の司会を依頼され、その際に約50本ぐらい観賞したほか、自身も多数出演。「何分でこれぐらいは描けるというのは頭に入っていた」という。

 2作品に共通するテーマは家族。「元々家族を描いた映画が好きだった。いろんな形を描いていきたい」と今後も製作を続ける。「長編作もやってみたい。本業は女優なので出演もします!」。銀幕の“三刀流”の旋風が期待される。

 ◇里内 伽奈(さとうち・かな)1994年(平6)3月29日生まれ、東京都出身の28歳。早大教育学部卒。「舞台や映画を見るのが好きだった」と就職活動をせずに事務所のオーディションを受け、芸能界入り。18年の映画「少女邂逅」、19年のNetflix「全裸監督」第4話などに出演。脚本はショートアニメ「スパ☆コン」を手掛ける。1メートル56。血液型O。

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