冨永愛“男女逆転”NHK「大奥」吉宗で時代劇初挑戦「身が引き締まる思い」水野祐之進はヘイセイ中島裕翔

[ 2022年9月22日 05:00 ]

来年1月にスタートするNHKドラマ10「大奥」の「8代・徳川吉宗×水野祐之進編」への出演が決まった(左から)藤波役の片岡愛之助、徳川吉宗役の冨永愛、水野祐之進役のHey!Say!JUMP中島裕翔、杉下役の風間俊介、加納久通役の貫地谷しほり
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 “男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥」(来年1月スタート、火曜後10・00)で、8代将軍・徳川吉宗役をモデルで女優の冨永愛(40)、江戸の貧乏旗本の息子・水野祐之進(ゆうのしん)役を「Hey!Say!JUMP」の中島裕翔(29)が演じることが明らかになった。冨永はキャリア初の時代劇出演となり「吉宗という歴史にも、この作品の中でもカギとなる名高い名君を演じることになり、心躍ると同時に身が引き締まる思いです」と意気込み。中島は映画版でジャニーズ事務所の先輩、「嵐」の二宮和也(39)が演じたのと同じ役に挑む。原作通り、初回はプロローグとして「8代・徳川吉宗×水野祐之進編」が描かれる。

 漫画家・よしながふみ氏の大人気コミック「大奥」を映像化。脚本は連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」などの森下佳子氏が手掛ける。演出は大河ドラマ「麒麟がくる」のチーフ演出などを務めた大原拓監督ら。

 同コミックは隔月刊誌「MELODY」(白泉社)に2004年8月号から昨年2月号まで連載。3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描き、センセーションを巻き起こした。全19巻は累計600万部(紙・電子)を誇る。

 冨永演じる徳川吉宗は、紀州徳川家の2代藩主・徳川光貞の3女。姉2人が急死したため藩主に就任し、財政再建に努める。その後、徳川幕府8代将軍となり、未曾有の財政難に陥る徳川幕府の命運を背負うことに。「質素倹約」を掲げ、様々な改革に着手。そして、すべての出来事が記録された「没日録」の存在を知り、男女逆転の謎の解明と奇妙な病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」の撲滅に尽力していく。

 冨永は「約260年も続いた徳川の歴史は、日本の礎となっています。その壮大な歴史が、よしながふみさんにより現代の私たちにとって他人事とは思えない様々な問題を浮き彫りにした『大奥』となり、初めて拝読した時、大きく心を動かされました」と原作の印象を明かし「そんな素晴らしい作品に出演させていただくことになり、大変光栄に思っております。さらに吉宗という歴史にも、この作品の中でも鍵となる名高い名君を演じることになり、心躍ると同時に身が引き締まる思いです。『大奥』のファンの方々、そして新たに見る方々にとっても、納得のいく吉宗であるように精進してまいります。私もこれからの撮影が楽しみで仕方ありません、どうぞ皆さま、お楽しみに!」とクランクインを心待ち。

 中島演じる水野祐之進は、江戸の貧乏旗本の息子。武芸に秀で、眉目秀麗な心優しき青年。幼なじみ・お信に恋をしているが、身分違いにより夫婦にはなれず。彼女への想いを断ち切るため、そして家計を助けるために大奥入り。吉宗に見初められ、将軍の最初の夜伽(よとぎ)相手「ご内証の方」に選ばれる。

 中島も「水野は見た目とは裏腹にいつも周りの人のことを考え、人のために何かできないと考える心優しい青年。それが故に何でも自分で背負い込もうとする漢気を見せる部分もあります。そんな彼が生きる時代は、ある病が流行っているという今と似ているシチュエーション。現代にも通ずる点があると思いました。現代を生きる我々が抱える様々な悩みや不安。そこに勇気を持って立ち向かうような水野の姿をお届けできればと思います」と力を込めた。

 「3代・徳川家光×万里小路有功編」は家光/千恵役を女優の堀田真由、公家出身の美しき僧・万里小路有功(までのこうじ・ありこと)役を俳優の福士蒼汰、「5代・徳川綱吉×右衛門佐編」は綱吉役を女優の仲里依紗、大奥総取締・右衛門佐(えもんのすけ)役を俳優の山本耕史が演じる。

 過去3度、映像化。家光編から物語のラスト・大政奉還まで映像化されるのは今回が初となる。NHKによる映像化も初。

 10年の実写映画「大奥」(監督金子文紀)は「8代徳川吉宗×水野祐之進編」(徳川吉宗:柴咲コウ/水野:二宮和也ほか)、12年10月期のTBS金曜ドラマ「大奥~誕生~[有功・家光編]」は「3代徳川家光×万里小路有功編」(有功:堺雅人/徳川家光:多部未華子ほか)、12年の実写映画「大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉編]」(監督金子文紀)は「5代徳川綱吉×右衛門佐編」(右衛門佐:堺雅人/徳川綱吉:菅野美穂ほか)を描いた。今回は約11年ぶりの再ドラマ化となる。

 ▼風間俊介(水野の世話係・杉下役)この切なく、儚く、強く、美しい物語の一部になれることをうれしく思います。「事実は小説より奇なり」と言いますが、僕は人が思い描く物語が好きです。人が作るフィクションの力を信じたい。それと同時に、歴史の面白さも知っています。その2つが美しく折り重なった作品「大奥」、皆さまに喜んでいただけるよう努めようと思います。

 ▼貫地谷しほり(吉宗の幼なじみ・加納久通役)よしながふみさんの原作マンガをいつも楽しみに読んでいました。今回、森下佳子さんの脚本ということ、そして時代劇といえば、時代をつくってきた男の物語が多いですが、今回は男女逆転!とても面白そうということで参加させてもらうことになりました。加納久通役、楽しみたいと思います!

 ▼片岡愛之助(7代将軍・家継の代に大奥総取締となった野心家・藤波役)長年温められた企画とのことで、この「大奥」に携わらせていただけること、また3度演出の大原拓さんにお声掛けいただけたこと、大変光栄です。将軍吉宗とは対立する藤波ですが、彼なりの正義があったと思います。しっかりと藤波を勤め上げ、作品に少しでも深みを加えられればと思っております。

 【8代・徳川吉宗×水野祐之進編あらすじ】貧乏旗本の息子・水野祐之進は幼なじみの薬種問屋の跡取り娘・信と添い遂げることが叶わぬなら…と大奥入りを決意。そして、紀州徳川家から将軍となり、幕府のひっ迫した財政を大胆に再建しようとしていた吉宗から、大奥で最初に声が掛かる。しかし、将軍の最初の相手「ご内証の方」は死なねばならぬと知り…。

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