紀藤弁護士 萩生田政調会長の旧統一教会めぐる発言に疑問「反社会性をご理解いただいてないのかな」

[ 2022年8月19日 15:42 ]

日本テレビ社屋
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 全国霊感商法対策弁護士連絡会の紀藤正樹弁護士が19日、日本テレビ系「情報ライブミヤネ屋」(月~金曜1・55)にリモートで生出演し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係性が指摘されている萩生田光一政調会長(58)の認識に疑問を口にした。

 萩生田氏は6月には自民党の生稲晃子参院議員(54)とともに、関連施設を訪れていた。18日には党本部で取材に応じ、「地元支援者のにボランティア活動を熱心にやっている皆さんがいらっしゃって、その方たちが国連NGOの国際平和女性連合の会員の皆さんでした」と、教団の関連団体との関係を認めた。記者からは「二度と(旧統一教会と)関係は築かない?」と問われると、萩生田氏は「はい。適切な対応をしていきたいと思っています」と、ふんわりとした回答だった。

 これまで教団との関係が明らかになった政治家について、紀藤氏は「政治家のコメントっていろいろ出ていると思うんですけど、3段階あると思う」と説明。教団の反社会性に対する「理解」、教団への「決別宣言」、反社会性が分かった段階での「厳正な対処という言葉」を列挙した。

 紀藤氏は「ご理解いただければ、おのずから決別宣言になるわけですよ。岸田首相はご理解いただいていると思う。結果的に“決別して下さい”という話になって、私たちからすると本当に感謝している」と、岸田首相の態度を歓迎した。

 一方で萩生田氏について、「昨日の萩生田さんのコメントは、(旧)統一教会の反社会性まで言われたんですけど、決別宣言がはっきりしない。これからの厳正な対処がはっきりしない」と指摘。「2段階(決別宣言)と3段階(厳正な対処)のコメントが弱いということは、反社会性のご理解をまだいただいていないのかなというふうに思う」と疑問を呈し、「そこも含めてきっちり説明してもらいたいというのが、被害者の救済をやっている弁護士からのお願いです」と、萩生田氏のさらなる説明に期待した。

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2022年8月19日のニュース