森英恵さん悼む声 海外からも続々 NYタイムズ「戦後日本の台頭を象徴」

[ 2022年8月19日 05:30 ]

ファッションデザイナー草分け 森英恵さん死去

森英恵さん
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 森さんの死去は海外の主要メディアでも次々と報道された。活動拠点だったフランスのルモンド紙(電子版)は「アジア人として初めてパリのオートクチュール組合に加入した」と紹介。「西洋のスタイルを取り入れながらも、日本の伝統的な美が(森さんのデザインにおいて)重要な役割を担っている」と指摘した。

 米紙ニューヨーク・タイムズは「戦後の日本の台頭を象徴し、東洋と西洋を融合したスタイルを広めるブランドを築いた」と報じた。また1980年代に同紙が「トヨタやソニーのように、婦人服業界で森英恵の名は日本の代名詞となった」と伝えたことを紹介した。

 《故郷、支援に感謝》森さんの死去を受け、出身地である島根県吉賀町の岩本一巳町長は18日、「大変残念で無念さを痛感している。ご功績に敬意を表し、町の発展に対するご支援に感謝を申し上げたい」とのコメントを発表した。岩本町長は「蝶を基調としたデザインは、幼少期の故郷の原風景をあしらったものだと聞いた。先生が愛してやまなかった故郷をこれからもしっかり守っていきたい」とした。森さんは吉賀町の最初の名誉町民。

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2022年8月19日のニュース