森泉 憧れ祖母に感謝、追悼「ママ森ありがとう」インスタで思い出つづる

[ 2022年8月19日 05:30 ]

ファッションデザイナー草分け 森英恵さん死去

2004年7月、パリ・コレクションでウェディング姿の孫娘のモデル・森泉(左)の手をとって登場したファッションデザイナーの森英恵さん(AP)
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 森さんは、モデルやタレントとして活躍する森泉(39)や森星(30)姉妹の祖母としても知られていた。元会社経営者で長男の顕さんとイタリア系米国人の元モデル・パメラさんの間に生まれた孫たちの活躍を「うれしそうに見守っていた」(事務所関係者)という森さん。バラエティー番組などで2人と共演することも多く、お茶の間には“優しいおばあちゃん”としての一面も見せていた。

 泉は訃報の発表があった18日、自身のインスタグラムを更新。数々の思い出写真とともに「ママ森、たくさんの楽しい思い出と貴重な体験をありがとう」とつづった。森さんを愛情を込めて“ママ森”と呼び、「仕事の相談もしている」と周囲に語るなど、世界の第一線で活躍する祖母は憧れの存在だった。感謝の言葉とともに一緒に撮った写真の数々もアップした。

 テレビ関係者によると、泉はこの日、番組の収録に臨んだ。「おばあちゃん子でもあり、悲しみに暮れていたようですが、そんな様子をみじんも見せずに気丈に振る舞っていました」。レジェンドでありながら気さくだった森さんに届けとばかりに仕事に励んだとみられる。

 森さんは90年代に日本テレビで放送された「進め!電波少年」では名物の「アポなし」企画にも“神対応”。「スタッフジャンパーを作ってほしい」というむちゃぶりを快諾したこともあった。世界的ファッションを身近に感じさせる瞬間もつくり出していた。

 森さんの親しみやすさは、ファッションデザイナーとしての姿勢にも通じるものだった。輝かしいキャリアを誇る一方で、生活雑貨などのデザイン契約も多数結び、一般家庭にも蝶のマークのグッズが使われるなど、ブランドは広く浸透。日常生活でおしゃれなデザインを楽しむことをお茶の間に伝えた功績も大きかった。

 泉はバラエティー番組でDIY(日曜大工)の腕前を披露し、物作りの楽しさを伝えてきた。偉大な祖母の思いを今後も受け継いでいく。

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