吉永小百合の映画衣装、首相夫人ミニスカ、五輪ユニ…数々作品手がけた森英恵さん

[ 2022年8月19日 05:30 ]

ファッションデザイナー草分け 森英恵さん死去

手を振る佐藤栄作首相と佐藤夫人
Photo By 共同

 森さんは1950~60年代に石原裕次郎さんや浅丘ルリ子(82)、吉永小百合(77)ら数百本の邦画で衣装を手がけ、日本映画黄金期を陰で支えた。

 吉永は「霧笛が俺を呼んでいる」で森さんデザインの「花柄の可愛いワンピース」を着用。「それ以来、歌のリサイタルや授賞式のドレスなど、素敵な作品を作っていただきました」。小津安二郎監督の「秋刀魚の味」の衣装合わせで森さんに会った岩下志麻(81)は「小津先生が生地を選び、森先生がデザインした衣装が5、6点ありました」と振り返る。

 1969年、佐藤栄作首相(当時)の渡米の際、寛子夫人が着用していたミニスカートもデザイン。他にも日本航空の客室乗務員やバルセロナ五輪日本選手団のユニホーム、88年ソウル五輪ではシンクロナイズドスイミング小谷実可子さん(55)の水着を手がけた。森さんデザインの日本航空6代目制服は人気テレビドラマ「スチュワーデス物語」にも登場した。

続きを表示

この記事のフォト

2022年8月19日のニュース