黒柳徹子「大豆15粒が1日の食事」戦争の実体験をYouTubeで配信「どんなことがあっても戦争反対」

[ 2022年8月15日 15:46 ]

黒柳徹子
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 女優の黒柳徹子(88)が、15日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。終戦から77年を迎え、小学生の時に迎えた太平洋戦争中の壮絶な体験を振り返った。

 昨年開設したばかりの黒柳のチャンネルでは、普段は持ち物の紹介や冠番組「徹子の部屋」のドレス秘話など明るい話題を投稿しているが、終戦記念日を迎えたこの日は「終戦から77年が経ちます。当時、私は子どもでしたが、あの夜に見た空の色は、今でも覚えています。どんなことがあっても戦争には、反対しなくてはいけません」とし、小学生の時に体験した東京大空襲について当時の心境を明かした。

 当時は大田区・洗足池の近くに住んでいたという黒柳。空襲で被害を受けた下町とは距離があったが、「空襲警報が鳴ってすぐ、うちの庭が真っ赤になってね、本が読めたの。“お母さま!本が読める!夜なのに庭で本が読める”なんて話して…凄く怖かった。空が真っ赤になっていて。日本中が真っ赤になった。あんなに赤い空ってみたことないと思いますけど。あとで聞いたら、10万人が亡くなったと…どんだけ酷い…」と言葉を詰まらせた。

 また、食糧難に直面したことに触れ「母がやっと手に入れた大豆を煎ってくれて、15粒。15粒を、私にくれて“これがあなたの1日分の食べ物だから”」と、たった15粒の大豆で1日を過ごしたという。「その15粒をどういう塩梅で食べようかと考えて。朝5つくらい食べて、水をいっぱい飲んで。学校へ行って、お昼に空襲警報が鳴って、防空壕に入ってそこで3つくらい食べちゃって。お昼に2つ食べて。残っている5つを家に帰って食べて。お水飲んで終わるというのが毎日だった」と壮絶な体験を語った。

 父の出征、母との疎開などを語り「どんなことがあっても戦争は反対しなきゃいけないです。ダメです」と主張。「どんなに自分が、例えば何かになりたいとか、希望があっても、戦争になったら全部どこかへ吹き飛ばされて、希望なんてものは誰も認めてくれないから」と平和への強い思いを呼びかけた。

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2022年8月15日のニュース