「カムカムエヴリバディ」錠一郎の意味深長シーン 演出担当者「家族には見せない一面」

[ 2022年2月2日 08:15 ]

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の錠一郎(オダギリジョー)とるい(深津絵里)(C)NHK
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 2日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第65回で、ヒロイン・るい(深津絵里)の夫・錠一郎(オダギリジョー)が作曲するかのような場面があった。

 錠一郎はもともとトランペッター。レコードデビューが決まりながらも、ある日突然、吹けなくなってしまった。紆余(うよ)曲折を経て、るいと結婚。長女のひなた(新津ちせ)をもうけたが、家業の回転焼き店はほとんど、るいに任せて暮らしている。

 第65回の序盤で、錠一郎が子供たちの草野球を見守る場面。一瞬、宙を見つめ、ズボンのポケットから手帳を取り出すと、そこに五線譜のようなものを書き、何かメロディーを口ずさむような動きを見せた。意味深長なシーンだったが、直後に主題歌が流れ、その続きが描かれることはなかった。

 演出の二見大輔氏は「あの場面は、前週の放送から時代が10年飛んでいる中での『錠一郎の現在地』。ただ家でグダグダしているだけではないというところ、家族には見せない一面があるというところを少しお見せした」と語る。

 今後、錠一郎が再び音楽に関わる日が訪れるのか、トランペットで「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート」を吹く時が来るのか…。このドラマの楽しみの一つになる。

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2022年2月2日のニュース