来春の朝ドラ「らんまん」 脚本・長田育恵氏「観てくださる方の『今日』を彩ることを願っています」

[ 2022年2月2日 12:46 ]

2023年度前期のNHK連続テレビ小説「らんまん」の主演に決まった神木隆之介
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 NHKは2日、2023年度前期の連続テレビ小説が日本の植物学の父・牧野富太郎をモデルにした「らんまん」、主演が俳優の神木隆之介(28)に決まったと発表した。神木の朝ドラ出演は07年前期「どんど晴れ」以来16年ぶり2作目で、初主演。男性主演は20年前期「エール」の窪田正孝(33)以来3年ぶりとなる。

 朝ドラ通算108作目。明治維新から大正・昭和、激動の時代の渦中、高知と東京を舞台に、主人公・槙野万太郎(まきの・まんたろう)の喜びと発見に満ちた生命力あふれる人生を、美しい草花やみずみずしい里山の情景とともに描く。牧野富太郎(1862―1957)をモデルに、ただひたすらに愛する草花と向き合い続けた、ある植物学者の波乱万丈の物語として大胆に再構成。原作はない。脚本はNHK「流行感冒」「群青領域」「旅屋おかえり」なども手掛けた注目の劇作家の長田育恵氏が手掛ける。

 長田氏は、執筆にあたって「題材を問われ、真っ先に浮かんだのが牧野富太郎の大きな笑顔でした。世界規模での感染症流行の渦中、この先に広がる世界を思い描いたとき、もう少し風通しがよく、もう少し優しい、ひとりひとりの多様性が尊重される価値観が求められていくのではないかと想像したからです」と説明した。

 最後には「富太郎をモデルに描く主人公、槙野万太郎。ありのままの生を見つめる明るい眼差(まなざ)しと、植物が光に向かうような生命力、そしてひたむきに何かを愛する心が、観てくださる方の『今日』を彩ることを願っています」とした。

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2022年2月2日のニュース