石原4兄弟 父をしのぶ 次男良純「父親としてはかなりユニークな人」

[ 2022年2月2日 05:30 ]

石原慎太郎さん死去

石原慎太郎さんの自宅前であいさつする(右から)長男・伸晃氏、次男・良純、三男・石原宏高氏、四男・延啓氏 (撮影・西川祐介)
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(長男・伸晃氏ら4人が兄弟会見/) 東京都大田区の慎太郎さんの自宅前で、自民党元幹事長の長男伸晃氏(64)ら兄弟4人がスーツ姿で肩を並べて会見した。

 画家で四男の延啓氏(55)によると、慎太郎さん宅から「様子がおかしい」と連絡があったのは午前9時ごろ。駆けつけると、「非常に息が荒く、目は開いていたが天井を見つめている状態」で横たわっていた。「お父さん」と声を掛けても反応はない。介護士が体を拭くなどの作業を隣で見つつ、父の顔や頭を手で触れた。荒かった呼吸が「すーっとおさまり、あっという間に息を引き取った感じだった」と振り返った。

 政治家として、作家として尊敬する父だった。衆院議員の三男宏高氏(57)は「素晴らしい助言をしてくれる父。そして、なかなか到達できないけど、目指すべき政治家の先輩だった」。俳優でタレントの次男良純(60)は「体が動かなくなっても、短い時間…1時間2時間ですけど、ワープロに向かう姿はやっぱり文学者なんだなあ」と、最期まで病床で創作に打ち込んだ父の姿を思い浮かべるように語った。一方で「家庭人といいますか、父親としてはかなりユニークな人だったと思います」と続けた際には、うっすらと笑みも浮かんだ。

 強気な印象の慎太郎さんだが「がんは痛いと聞いて怖がっていた」という。延啓氏は「そこまで痛みを感じないうちに息を引き取り、息子としては良かったのかなと思います」とほっとした表情。伸晃氏は「冥福を祈るばかりです」と闘病を終えた父をねぎらうように話した。

 良純は父の功績を称えつつ「僕らが言うのも何ですが、一時代を築いた父。いなくなった後、より僕らも頑張っていかなければ」と表情を引き締めた。

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2022年2月2日のニュース