前澤友作氏 地球に帰還 両手を振り元気な姿見せる 国際宇宙ステーションからソユーズ宇宙船で

[ 2021年12月20日 12:15 ]

地球に帰還し、手を振る前澤氏(C)NASA

 日本の民間人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した衣料品大手ZOZO(ゾゾ)創業者、前澤友作氏(46)が20日、ロシアのソユーズ宇宙船で地球に帰還した。日本時間20日昼ごろ、カザフスタンの平原に着陸した。民間人のISS滞在は世界で10人目となった。

 前澤氏は平原に着陸した宇宙船から顔をのぞかせると両手を振って元気そうな姿を見せた。そのままスタッフに脇を抱えられながら迎えの車両に乗り込んだ。

 前澤はISS滞在中、ツイッターを更新して宇宙の情報を投稿し、ユーチューブでも動画を発信。登録者数は滞在中に100万人を超えた。19日には自身のYouTubeチャンネルを更新し、同日から「宇宙から全員にお金贈り」をスタートさせたが、応募者が殺到し、サーバーがパンクしていることを報告した。また、帰還直前には、ツイッターに「あっという間の宇宙での12日間でした」と投稿した。

 ユーチューブでは「トイレ事情」や「地球を眺めながらティータイム」など宇宙での生活を紹介。ISSでは日本のテレビインタビューにも出演したほか、出発前にやりたいこととして挙げた「宇宙からお金贈り」や「飛行士とバドミントン対決」も実行した。

 日本人の商業宇宙飛行は1990年の秋山豊寛氏(当時TBS記者)以来、約31年ぶり。飛行にはマネジャーの平野陽三氏(36)やロシアのアレクサンドル・ミスルキン宇宙飛行士が同行した。費用100億円ともされる宇宙旅行には「金持ちの道楽」などと批判も出たが、民間人による発信は宇宙への関心をより幅広い層に広げたと言えそうだ。体験が今後の活動にどう生かされるかが注目される。

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