羽生九段 評価値「0」からの逆転劇 佐藤九段との歴代単独2位、169局目を制す 現会長が前会長に勝つ

[ 2024年4月25日 23:49 ]

羽生善治九段
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 将棋の羽生善治九段(53)が25日、東京・将棋会館で、第72期王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦に臨み、佐藤康光九段(54)に103手で勝利した。振り駒の結果、先手は羽生。戦型は相掛かりに進み、先に竜と馬を作った佐藤が優勢に立った。

 日本将棋連盟が運営する棋譜中継の評価値が羽生に「0」をつけた終盤戦。しかし、攻め駒の竜を犠牲にして入王を果たし、盤面の右隅まで逃れた。羽生王に詰みがないと悟った佐藤が投了を告げた。藤井聡太王座(21)=王将など8冠=への挑戦権獲得へ、8強入りした。

 日本将棋連盟の現会長と前会長による「羽生世代」対決は、現会長に軍配が上がった。両者の対戦は169局目で、羽生―谷川浩司17世名人(61)の168局と歴代2位で並んでいたが、今回単独2位へ抜け出した。歴代1位は中原誠16世名人(76)―故米長邦雄永世棋聖の187局。これまでタイトル戦も21回戦った両者だが、確実に記憶に残る名勝負になった。

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