六平直政、大工バイトで石原裕次郎さん葬儀担当 それを聞いた渡哲也さんの反応 「俺ごときに正座して」

[ 2021年11月3日 11:37 ]

俳優・六平直政
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 俳優・六平直政(67)が10月31日放送のフジテレビ系「なりゆき街道旅」(日曜正午)にゲスト出演し、昨年8月に死去した渡哲也さん(享年78)とのエピソードを語った。

 かつて劇団に所属していた六平だったが、「10年近くいて、劇団からもらったお金は20万いかなかった」と告白。当時、芝居では生活できず、数々のバイトをこなしたという。「ガチ袋(工具袋)を提げて、晴海のファッションショーの(クギ)たたきとか」。テレビ番組や葬儀会場のセットを作る大道具なども経験したという。

 中でも大きな仕事が、「亡くなった石原裕次郎さんの葬式とか」。葬儀のセットの建て込みを担当したのは、実はバイト時代の六平だったという。まさかの告白に、MCの「ハライチ」澤部佑(35)、「Kis-My-Ft2」二階堂高嗣(31)は「え…?」と絶句した。

 六平はその後、01年公開の映画「BROTHER」で渡さんと共演した。「渡さんの部屋にトントン、とあいさつに行ったの。『渡さん、失礼します』って」。話の中で、渡さんから「どういうふうにして生業を?」と問われた六平は、素直に「全然お金もないし、大工ですね。ガチ袋提げて」と説明したという。さらに「『そういえば石原裕次郎さんのお葬式もやったな…』って、チラっと言ったの。そしたら渡さんが『今、何とおっしゃいました?』って言うの。『青山斎場の石原裕次郎さんのお葬式、前日の準備から本番まで大工でやりました』って」と、やりとりを振り返った。

 六平の話を聞いた渡さんは、「そうですか…先代の社長の葬式を」と話すと、驚きの行動を取ったという。「(高いところから)降りて、こうやって俺の前に正座してさ、『先代の社長の葬式をありがとうございました』って」と、正座で深々と頭を下げるジェスチャーをまじえて説明した。

 丁重なお礼は、それだけでは終わらなかったという。「そしたら、周りに座った石原プロの偉い人がみんな降りて来ちゃって。みんな『ははー』って(頭を下げた)。これは実話」。渡さんが石原さんを敬愛していたことも、礼儀正しさも肌で感じたという。「その時に『渡さんって大物だな』って思った。俺ごときに正座してお辞儀する必要はないじゃん?降りて来て…。渡さん」と、サムアップしながら振り返っていた。

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2021年11月3日のニュース