上白石萌音 「カムカムエヴリバディ」の恋愛模様 「最初の頃は本人にも分からない」

[ 2021年11月3日 08:15 ]

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」のヒロインを演じる上白石萌音(C)NHK
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 【牧 元一の孤人焦点】3日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で、女優の上白石萌音(23)が演じるヒロイン・安子と、アイドルグループ「SixTONES」の松村北斗(26)が演じる大学生・稔の出会いが描かれた。

 既に全ての撮影を終えている上白石が「特に印象に残ったシーン」として挙げるのが、この場面。「オーディションで類似のシーンを演じたので、思い入れが深かったです。物語の中でも、素朴ながらとても印象的なシーンになっていると思います」と話す。

 描かれている時代は、戦争前の昭和。ヒロインの安子は、岡山市内の商店街にある和菓子店「たちばな」の看板娘。大学生の稔は、地元で有名な繊維業者の跡取り息子だ。

 上白石は2人の関係性について「安子にとって、稔さんはあこがれの年上のお兄さん。誰にでも、そういう経験が一度はあると思います」と説明。演じ方に関しては「それが、あこがれなのか、恋愛感情なのか、最初の頃は本人にも分からないと思ったので、監督さんと相談しながら、ほんのりと淡く夢みたいなものを持った気持ちで演じました」と話す。

 この2人に絡むのが、俳優の村上虹郎(24)が演じる勇。稔の弟で、安子の小学校からの同級生。安子に好意があるのか、何かとちょっかいを出す。

 上白石は「松村さんも村上さんも本当に昭和が似合うので、お二人の姿を見るだけで物語の世界に入れました。松村さんはお芝居が本当に誠実で、いつも引っ張ってくださいました。村上さんは年が近いこともあり、本当の幼なじみのように接していました」と振り返る。

 安子と稔の共通の趣味が英語。その英語を通じて関係をどのように発展させていくかが今後の見どころになる。

 「2人は純粋ですし、同じ趣味の英語を通して話ができるようなところは、とてもアカデミックな仲なのかなと思います。品の良さ、ある意味での賢さがにじみ出ればいいなと思いましたが、そういう雰囲気を松村さんがお持ちだったので、私はそれに純粋にあこがれて、ついて行ったという感じです」

 英語とともに、聞きどころになるのは、岡山弁での会話だ。

 「最初は結構、お互いに苦戦しました。でも、一緒に苦労したことが、絆を深めるきっかけになったと思います。稔さんが話す岡山弁は、端正で、人柄をそのまま表している感じで好きでした」

 2人の場面から目が離せない。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局デジタル編集部専門委員。芸能取材歴30年以上。現在は主にテレビやラジオを担当。

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2021年11月3日のニュース