粘り強い交渉…熱意こそが原動力 テレ朝「ウラ撮れちゃいました」

[ 2021年11月3日 08:00 ]

番組を進行するお笑いコンビ「かまいたち」と白石麻衣
Photo By 提供写真

 9月23日にスタートしたテレビ朝日「ウラ撮れちゃいました」(木曜後7・00)は、普段は見ることのできない企業や工場のウラ側に迫る“社会科見学バラエティー”。番組を担当する新田良太プロデューサー(35)は「大人から子供まで、幅広い層に楽しんでもらえる番組を目指しています」と話す。

 今年5月、人気バラエティーがひしめく激戦区の日曜午後7時台に特番として放送。当初から視聴者のターゲットを絞っていたわけではなかったが「特にファミリー層を中心に見てもらえたのが、今回のレギュラー化につながったと思います」と振り返った。
 テレビ朝日といえば、報道番組や木曜ミステリー枠など大人向けの番組が比較的多く、視聴者の年齢層が高めの傾向にあるとされる。「親子で見て楽しんでもらえるので、番組が触れ合いのきっかけになれたらいいですね」。まさに親子で社会科見学をしているような、そんな気分になれる番組だ。

 普段はカメラの入れない場所だからこそ、ウラ側を撮影するために粘り強い交渉が行われている。名田圭佑プロデューサー(35)は「とにかく足を使って交渉と撮影を行っている。ディレクター陣の努力が本当に凄い」と語った。

 初回放送では、2年ぶりの山開きとなった富士山について特集。「撮影を敢行したディレクターは、5~8合目辺りを行ったり来たりして合計12泊。大変だったと思いますが、よくやり切ったんじゃないでしょうか」。熱意こそが、この番組の原動力だ。

 近年ではユーチューバーのように、撮影したものを気軽に投稿できる仕組みが確立。それでも、誰もが気になるウラ側にはなかなか迫れない。「テレビだからこそ、撮影許可が出ていることもある。強みを生かして、これからも番組を続けていきたい」と胸を張った。

続きを表示

この記事のフォト

2021年11月3日のニュース