5月に作者急逝の「ベルセルク」続きが読める?

[ 2021年9月23日 07:30 ]

「大ベルセルク展」に展示された主人公ガッツ(左)らのフィギュアや原画(C)三浦建太郎(スタジオ我画)/白泉社
Photo By 提供写真

 5月に大動脈解離のため54歳で急逝した三浦建太郎さんの人気漫画「ベルセルク」の原画約300点を集めた「大ベルセルク展」が、きょう23日まで東京・池袋サンサシャインシティ展示ホールAで開催中だ。

 会場には緻密なタッチで入念に描き込まれた原画がずらりと並び、物語の重々しい空気が満ちているようだった。アニメやゲーム版の音楽を手掛ける平沢進さんの、重厚な楽曲もムードを盛り上げていた。主人公ガッツが使う大剣や、棺に眠る人形の像、不死の魔物ゾッドの巨大像のほか、各所に置かれたフィギュアの完成度も高く、「ベルセルク」の世界観にひたれる展覧会だった。

 展示の最後には「大ベルセルク展」を楽しみにしていた、生前の三浦さんのインタビューがモニターで流れていた。物語の進み具合について「5分の3…いや4くらい来ているかな」「今後は物語をまとめる方向に行く」といった内容が話されていた。1989年から連載される壮大な物語は、三浦氏がイメージするフィナーレへ向かい始めていた。

 漫画家は激務ゆえか、連載中の死去で“未完”のまま作品を終えることもある。最近では2018年7月、佐藤タカヒロさんが41歳で急逝。相撲漫画「バチバチ」シリーズの最終章「鮫島、最後の十五日」が完結を前に連載を終えたのは残念だった。

 「ベルセルク」は9月10日発売の漫画誌ヤングアニマル(白泉社)に最新の364話が掲載された。編集部は364話を「三浦建太郎先生が直接ペン入れした最後の原稿」とし、三浦氏の死後4カ月が過ぎた今も今後について「未定」としている。

 「ベルセルク」も三浦さんの死で“未完”で終わるのが大方の見方ではある。ただ「直接ペン入れした最後の原稿」との言い回しは、ペン入れ前の原稿があることを想像させる。今後の構想がスタッフと共有されていれば、この先を読み進めることができるのかもしれないと、ひそかに期待している。(記者コラム)

続きを表示

「美脚」特集記事

「嵐」特集記事

2021年9月23日のニュース