豊島竜王「良い将棋を指せれば」 記録的大雨で大阪開催に変更、藤井王位と18日から第4局

[ 2021年8月17日 12:06 ]

豊島将之竜王
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 藤井聡太王位(19)=棋聖と2冠=が豊島将之竜王(31)=叡王と2冠=の挑戦を受ける第62期王位戦7番勝負第4局は18、19日に大阪・関西将棋会館で行われる。

 当初は佐賀県嬉野市「和多屋別荘」で予定されたが記録的大雨の影響で変更された。大浴場への浸水被害などがあったためで、「やむを得ない判断。(大阪へ移っても)全力を尽くしたい」などと16日に語った藤井に対し、豊島も17日、「対局場所の変更は、村上市長はじめ嬉野市の皆様と和多屋様が大変な準備をしてくださっていただけに胸が痛いです。“対局者の安全を最大限配慮した結果での判断だった”とのこと、お気遣い感謝致します」とのコメントを発表した。

 さらに「一日も早く市民の皆様の安心した暮らしが戻りますようお祈りしております」と11日の降り始めからの総雨量が1000ミリを超え、土砂崩れによる家屋損壊も発生した被災地への懸念を示し、「第4局、目の前の局面に集中して良い将棋を指せればと思います」と語った。

 1日制の棋聖戦5番勝負は昨年、コロナ禍のため東西の将棋会館などで実施されたが2日制タイトル戦が将棋会館で行われるのは異例の事態。両対局者の宿泊先を改めて確保し直し、スマホなどの電子機器は通常通り1日目朝から2日目終局後まで日本将棋連盟で保管する。タイトル戦前日に行われる対局場検分はない。

 対戦成績は藤井の2勝1敗。藤井が初防衛に王手をかけるのか、再びタイか。19日夕刻終局予定だ。

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2021年8月17日のニュース