「雨上がり決死隊」緊急配信で解散報告 蛍原が4月に切り出す 宮迫YouTubeで「屋号を外した方が」

[ 2021年8月17日 20:00 ]

「雨上がり決死隊」の宮迫博之(左)と蛍原徹

 17日付で解散を発表したお笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之(51)と蛍原徹(53)が同日午後8時からインターネットテレビ局「ABEMA」などで「アメトーーク特別編 雨上がり決死隊解散報告会」を緊急配信。初の冠番組となったテレビ朝日「アメトーーク!」(木曜後11・15)の思い出のセットで約2年ぶりの2ショットを披露し、自ら解散を報告した。蛍原は宮迫に対し「ちょっとずつ気持ちのズレが生じてきたかな思います。もちろん最初はコンビで戻ってきて、2人で何とかもう1回復帰したいと思っていましたが、宮迫さんがYouTubeをやり始めたぐらいから、個人個人の価値観なり、方向性なりがあるもんで、僕と宮迫さんの価値観、方向性がどうも大きくなってきたような気がします。複雑な気持ちがずっと続いていました」と解散に至った心境を語り、今年4月に解散を切り出したと明かした。

 蛍原は「宮迫さんのYouTubeに後輩の芸人さんがお世話になるとなった時も、わざわざ僕のところに報告してくれるんですよね。それも僕は正直、わざわざ報告いただいて、何か苦しいな、しんどいなとずっと思っていました。スタッフの皆さんにも、すごく気を使わせているなというのがありまして。もしかしたら、雨上がり決死隊という屋号を外してしまった方がスッキリと進むんじゃないかな、ということで、気持ちがそっち(解散)の方にいきました。コンビなんで、お互い様で、僕の価値観が合っているとか、宮迫さんの価値観が間違っているとかは一切ないです。宮迫さんが個人でやっているなら、すごく応援していたと思うんですけど、宮迫さんは相方の横に戻りたい、戻るために、ということだったので、そうしないよ、というズレはありました」と経緯を説明。

 宮迫は「今回のことに関しても、逐一説明するべきだったんですけど、僕の至らなさがズレを生んでしまったので。一番長い付き合いで、親よりも長い時間を過ごしている人に説明もなく、自分の身勝手でいろいろやっていたし、2年前の騒動だけじゃなく、いろいろなことをやらかして、誰よりも知らないところで蛍原さんが頭を下げて。一番迷惑を掛けている人に、今までの感覚でいてたのがすごく悪かった。『アメトーーク!』を見出した時に、たまにすごいつらそうな顔をしている時があるんです。『こんなにおじいちゃんやったっけ』みたいな表情をする時があるんですよ。とんでもないつらい思いをさせているんだなというのがあったんで、4月に解散と言われた時に、最初はもちろんビックリもしたし、何とかならないかという話もしたんですけど、これ以上、迷惑とつらさを強いるのは違うのかなと、受け入れることにしました。ケンカ別れとかじゃないんですよ。熟年離婚みたいなことなんですかね。別に嫌いとかじゃないけど、一緒に住めないみたいな、そんな感覚。もしケンカ別れやったら、この場は絶対ないですから」と語った。

 所属の吉本興業がこの日午後2時、公式サイトで正式発表。この日をもって1989年の結成以来、32年の歴史に幕。蛍原は吉本所属のまま活動を続ける。2019年に発覚した宮迫の「闇営業」問題以来、コンビとしての活動を事実上休止していた。

 コンビ名はNSC(吉本総合芸能学院)7期生の同期で行ったライブのタイトルから命名。コント主体の芸風で人気を博し、お笑いユニット「吉本印天然素材」として東京進出。フジテレビのコント番組「ワンナイR&R」でブレーク。冠番組「アメトーーク!」(木曜後11・15)はテレビ朝日の看板番組の1つとなった。

 宮迫は振り込め詐欺グループのパーティーで事務所を通さない「闇営業」をし、金銭を受け取っていたことが分かり、19年7月、吉本興業との契約を解消。昨年1月からYouTubeを舞台に活動を再開している。

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2021年8月17日のニュース