時任三郎 月9「監察医 朝顔」撮了 俳優人生40年超ナンバーワンの「優しさと思いやりのあるチーム」

[ 2021年3月22日 06:01 ]

“月9”ドラマ「監察医 朝顔」の撮影を終えた上野樹里と時任三郎(C)フジテレビ
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 女優の上野樹里(34)が主演を務めるフジテレビ“月9”ドラマ「監察医 朝顔」(月曜後9・00)は22日、30分拡大で最終回(第19話)を迎える。

 上野が06年10月期の大ヒット作「のだめカンタービレ」以来、13年ぶりに月9に挑んだヒューマンドラマ(19年7月期)の続編。第2シーズンは昨年10月期から始まり、33年の歴史を誇る同局の看板枠・月9史上初の2クール連続放送。06年から「週刊漫画サンデー」に連載されていた同名の人気医療漫画(原作・香川まさひと、漫画・木村直巳)を大胆にアレンジし、上野演じる法医学者・万木朝顔(まき・あさがお)が遺体の解剖を通じて事件の真相を解き明かし、遺体から見つけ出された“生きた証”が残された人たちの心を救う様を胸が締め付けられるほどハートフルに描く。

 朝顔が阪神・淡路大震災で母を亡くしたという原作漫画から、ドラマは東日本大震災で母・里子(石田ひかり)が行方不明になっているという設定に変更。フジとして東日本大震災を真正面から扱う初の連続ドラマとなった。

 このほど上野と朝顔の父・平を演じる時任三郎(63)がクランクアップ。20年冬に第2シーズンがクランクインしてから1年、19年春先に撮影が始まった第1シーズンから数えれば、実に2年という長い時間を走り抜けた。2人の最後の撮影は、母・里子の実家があり、東日本大震災で被災した東北の海辺の街を訪れるシーン。撮影場所は上野と時任に縁の深い陸前高田市となった。

 朝顔と平が三陸鉄道に乗り、母の実家の街を訪れる第1シーズンのクランクインもくしくも同市。制作スタッフがシナリオハンティングのため18年に同市を初訪問したのが、この第2シーズンの撮了場所だった。チーフ演出の平野眞監督も「ここで終われるというのは、すごくうれしい」と喜び。上野が役作りのため同市を訪れた際に案内役を務めるなどした陸前高田市議会議員の福田利喜さんもクランクアップを見届けようと撮影現場に駆けつけた。

 最後のカットがOKになり、上野と時任はオールアップ。平野監督から2人に花束が贈られた。

 ▼時任三郎 まだ終わったという実感がないのですが(笑)。本当にこの現場は優しさにあふれていて、スタッフはみんな優しくて、樹里ちゃんをはじめ役者もみんな優しくて、優しさのかたまりのようなチームでした。その優しさが一つ一つ積み重なって、『監察医 朝顔』という作品になっていったのかなという気がします。どれだけ貢献できたのか分かりませんが、この作品に参加できて非常に光栄だと思うのと同時に、幸せです。第1シーズンが終わった後、万木家の鴨居(かもい)を10センチ上げて欲しいとお願いをしたのですが(※時任の身長より万木家の鴨居は少し低い)、それはかなわずに終わってしまいましたけれども(笑)、本当に感謝しかありません。こんなに優しさと思いやりのあるチームは、今まで俳優として40年以上やってきた中で、ナンバーワンだと思います。本当にありがとうございました。

 最終回は朝顔と桑原(風間俊介)の結婚式、ドラマ初出演となったお笑いコンビ「EXIT」のりんたろー。(35)が殺人犯役を演じる凶悪事件が描かれる。

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