王将戦挑戦者決定リーグ トップ棋士7人が対決 佐藤天彦九段「どれだけやれるか試したい」

[ 2020年9月19日 05:30 ]

第70期王将戦 挑戦者決定リーグ

佐藤天彦九段(右)と渡辺明王将(名人、棋王との3冠)=撮影・MEGUMI=
Photo By 提供写真

 【全員タイトル経験者!最強対談(1)】将棋の第70期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグは22日の藤井聡太2冠(18)―羽生善治九段(49)戦で華々しく幕を開ける。渡辺明王将(36)=名人、棋王含め3冠=への挑戦権を争う7人は今期も棋界を代表するトップ棋士ばかり。激戦を前に対談形式で意気込みを聞いた。第1回はディフェンディングチャンピオンの渡辺と佐藤天彦九段(32)の仲良しコンビ。

 ――この1年を振り返って、まず渡辺王将から。棋聖位こそ失ったものの、名人戦は初挑戦初奪取。3冠を維持した。

 渡辺 今年ですか?うーん。こんなもんですかねえ(笑い)。

 佐藤 いやいや、本当に凄い。全体的に。「らしさ」を発揮されていると思います。

 ――緊急事態宣言中の4、5月は?

 渡辺 趣味(欧州サッカー、プロ野球観戦など)はほぼ全滅。競馬で曜日を把握していました(笑い)。あとはランニング。ほぼ毎日走って、2カ月で4キロ落としました。昨年出場したスポニチ山中湖ロードレース(今年は中止)に出ていたらタイムを更新していたでしょうね。

 佐藤 ネットでバレエの配信をよく見ていました。世界中の劇場で公演が中止になり、普段見られない演目が配信されたので。将棋の研究と趣味を合わせれば1日が過ぎていく感じです。

 渡辺 対局がなければ研究をしないタイプ。ネット将棋とかはやっていましたが、2週間に1度くらい。ここで休まないと、いつ休むんだと。

 佐藤 最近の将棋の形を全般的に研究してました。実際に盤に並べながら。最後の方はVS(ネット対決)でしたが、2つ3つくらいでしたね。次の対戦相手のことを考えずに研究できたのは新鮮。まとまった休みがない世界なので。

 渡辺 自分もあの2カ月で休まりました。

 ――6月の対局本格再開後、藤井七段(当時)の快進撃については。

 渡辺 (棋聖戦で対戦し)今まで感じたことのない感触があった。一方で4局戦っていろいろ得られた情報はある。今後に生かしたいです。

 佐藤 しっかり読んでいるなと改めて感じました。とにかく読みが深い。他の多くのプロ棋士とは違う。ただ、藤井さんと同じように走るとどこか壊れてしまう。(藤井対策で)自分を全部変えるのは自分のためにならない気もします。

 ――開幕が近い挑決リーグについては。

 渡辺 例年は「誰か」が欠けている感じだけど、今期は「この人がいない」というのがない。(対戦表を見て)あれ?天彦さん、(先後抽選で)いい引きしてない?

 佐藤 確かに。でも絶対にこれ、という目標はないんです。トップ棋士ばかりのリーグでどれだけやれるか試したい。その上であわよくば上を目指したいですね。 (構成・我満 晴朗)

 ◆渡辺 明(わたなべ・あきら)1984年(昭59)4月23日生まれ、東京都出身の36歳。所司和晴七段門下。00年、史上4人目の中学生棋士に。王将4期をはじめタイトル獲得は歴代5位の通算26期。

 ◆佐藤 天彦(さとう・あまひこ)1988年(昭63)1月16日生まれ、福岡県出身の32歳。中田功八段門下。06年四段、15年王座戦でタイトル初挑戦。16~18年に名人戦3連覇。ニックネームは「貴族」。

 ※インタビュー全文は20日正午配信のlivedoorNEWSに掲載

続きを表示

「美脚」特集記事

「竹内結子」特集記事

2020年9月19日のニュース