岡田晴恵教授 感染者数減少も「油断しちゃダメ」「この機に無症候の人も含めて、広く検査を」

[ 2020年5月12日 11:35 ]

 感染免疫学、公衆衛生学を専門とする白鴎大学教育学部の岡田晴恵教授が12日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。新型コロナウイルスの感染者数、陽性率が減少傾向にあることについて言及した。

 岡田教授は「下がっておりますが、夏場に向けてもっと下がると思うんですが、秋冬にはもっと上がるかもしれない。長期的に見ていきたい。油断しちゃダメってことかなと思う」と主張した。

 そのうえで、「この頃の風潮とか報道を見ると、経済というのを感じる。もちろん、経済も大事なんですけど」と切り出し、「長期的に見れば、夏場だから感染者数も減ってくるし、死亡者数はまだ減っていないが(死亡者数も減る)そういう変動もあると思う。じゃあ、この対策の本当の目的は何かと言ったら、人を死なせないこと」と続けた。

 さらに「今、患者数が減ってきて、PCR(検査)にも余力が出来てきて、例えば、1万5000ぐらいやれると言っていて、MAX9000ぐらいしかやっていない。そうすると、6000ぐらい余りがある。もしかしたら、夏場になったらもっと余りが出てくるかもしれない。この機に、無症候の人も含めて、広く検査をやって、陽性の人と陰性の人を分ける政策を徐々にでも始めていって、秋冬に備えていく、そういうことをやって、感染者数をもっと低いんじゃないかではなく、実質的に低くする、そういう対策を今からでもやるべきじゃないかと、私は思います」と訴えた。

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2020年5月12日のニュース