コロナ感染の赤江珠緒アナが体験記 アビガンの副作用などについても自ら“取材”し報告

[ 2020年5月12日 23:10 ]

フリーアナウンサーの赤江珠緒
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 新型コロナウイルスに感染していたフリーアナウンサーの赤江珠緒(45)が治療の体験記などをまとめ12日、TBSラジオ「荻上チキ Session-22」(月~金曜後10・00)で紹介された。

 赤江アナは先月15日に発症し、検査で陽性反応が出たため入院。今月4日に退院するまで、様々な現場の生の声を届けてきた。現在も自宅療養中ながら「新型コロナウイルスに罹患(りかん)した経験から自身の治療経緯など、なるべく広く皆さんにお伝えしたい」という思いのもと、貴重な体験談を寄せた。

 その1つが、アビガンの副作用について。現場の担当医が「誤解しているのでは」と感じているといい、赤江アナは「『一度服用したら、一生催奇形性(胎児に奇形が起こる危険性)のリスクがある』というように、これから子供を作ろうとする若者には、使用できない。というイメージが世の中に割と広がっていますが、製薬会社によると、アビガンは、薬を飲んだ後、1週間は性交渉を避けましょう。という薬です」と説明した。妊婦に関しては服用できないものの、「それ以外の方は、投薬ですので当然、数週間で女性も男性も薬は体から徐々に抜けていくそうです」という。赤江アナ自身も誤解していたそうで、「今回認可がおりたアメリカのレムデシビルよりも、もともと新型インフルエンザの薬として認可され市場に出ていた薬なので、そのお話はなるほどと思った」としている。

 さらに「患者と向き合う臨床医の先生の声があまり世に出ていない」ことへの原因についてや、医療崩壊を防ぐという点について「日々の感染者数のカウントも大事ですが、臨床医の感覚としては『重篤者をなるべく減らすこと』『ICUの使用度合いを減らすこと』」の重要性を挙げている。

 体験記についてTBSラジオ「たまむすび」の公式サイトでも詳細に報告。赤江アナは「担当医の先生方はというと、病気や治療法について、世間的に誤解されている部分もあり、正しい理解が広がってほしい、そして何より今回の情報の風通しを良くしたいという思いを、強くお持ちでした」として、その手助けになればという思いから、自ら感じたことなどを発信する気になったと明かしていた。

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2020年5月12日のニュース