NHK 大林宣彦監督しのび関連番組放送へ 総合では昨年11月放送の「クロ現+」

[ 2020年4月15日 11:38 ]

大林宣彦監督

 NHKは15日、肺がんのため10日に82歳で死去した大林宣彦監督をしのぶ番組を放送すると発表した。

 BS1では「最後の講義『大林宣彦』」(2018年3月11日放送)を16日午後11時から放送。米国の有名大学で行われている「最後の授業」を番組化したもので、大林監督が登壇。ガン余命宣告を受けてもなお新作を作り続けた思い、映画作りを志す若者たちに全身全霊で語ったメッセージを振り返る。

 総合テレビでは「大林宣彦監督をしのんで」として19日午後3時5分から2番組を放送する。「目撃!にっぽん『それでも僕は映画を撮る~監督・大林宣彦 80歳の決意~』」(2018年10月7日放送)では、故郷・広島県尾道市で行われた撮影に密着。「クローズアップ現代+『大林宣彦 生きる覚悟』」(2019年11月28日放送)ではNHKが2年にわたり密着取材を行い、広島で開催された国際映画祭に新作を携えて参加、尾道にも帰郷する姿をとらえたもの。病身を押しての旅路をたどりながら、作り手としての責任を最後まで果たしていきたいという強いメッセージに迫る。

 Eテレでは「ETV特集『青春は先頭の消耗品ではない 映画作家 大林宣彦の遺言』」(2017年9月2日放送)を、25日深夜0時半から放送する。末期がんを宣告された大林監督が43作目「花筐 HANAGATAMI」に選んだテーマは“戦争”。華麗でポップな映像世界で知られた大林監督がなぜ今、戦争を描くのか。映画人生の集大成に挑む大林監督の1年を追った。

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