関西大学野球リーグ

【近畿学生野球1部のキーマン】大阪公立大 統合を乗り越えて、新たな歴史刻む旅へ

[ 2022年4月1日 05:34 ]

大阪公立大の新しいユニホームを着て春季リーグでの健闘を誓う大山学生監督(左)と薗主将
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 新たな歴史を刻む旅立ちだ。旧大阪市大(昨秋4位)と旧大阪府立大(同6位)の統合で誕生した大阪公立大。昨年まで対戦していたチームが、この春からは同じ目標に向かって力を合わせていく。

 「練習のやり方だったり考え方の違いは間違いなくありました。そのあたり、どうやって合わせていくというよりかは、チームの目標に対していい方向、強くなる方向を選んでやっていくしかないのかなと思っています」

 薗佑海主将(旧大阪市大)は、手探り状態が続く中でもリーグ優勝という大目標に団結を誓う。

 昨秋のリーグ戦後に合同練習が始まったが、年明けからの新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置実施により、2月下旬まで全体練習ができなかった。練習再開後もグラウンドでの練習は3時間となっており、限られた時間の中で準備をしなければならなかった。連係プレーや走塁に対する意識を合わせるメニューを反復して頭の中にたたき込み、チームとしての熟成度を高めてきた。

 学生監督を務める大山翔大(旧大阪府立大)は「僕もプレーヤーとして試合に出るのでサインを出したりとかはコーチをしてくださっている方にお願いしてます」と、まずは選手としての貢献に重点を置くつもりだ。

 大山学生監督、薗主将ともに入学当初から今回の統合は知っていたが「思っていたよりも大変です」と声をそろえる。船出に臨む大阪公立大。開幕から試行錯誤を続けながら、一歩一歩、着実に歩を進めていく。 (田中 貴久)

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