関西大学野球リーグ

【関西六大学野球のキーマン】大院大・宮田 「変革の春」へ 中村新監督と11季連続Bクラスから抜け出す

[ 2024年4月3日 10:00 ]

大院大・宮田海聖

 新体制となる大院大は、主将の宮田海聖(4年)が「変革の春」とする覚悟を示した。

 「周りからは“優勝なんか無理やろ”と思われているが、今までとは違う姿を見せたいと思っています。それはプレーの話だけではない。グラウンドでの姿勢からでも変わったことが分かるぐらいのプレーをしたいです」

 2月に天理(奈良)を春夏5度の甲子園出場に導いた中村良二氏が新監督に就任した。昨秋の最下位など18年春から11季連続Bクラスと低迷する中、主将として意識改革を呼びかけた。「自分が個人タイトルを獲れればいいというチームから、一丸となり本気で優勝を目指そうと取り組んできました」。あいさつの徹底などから見直し、結束して戦うチームづくりを目指してきた。

 名門の熊本工(熊本)で主将を務めた統率力には自信がある。しかし、高校野球には苦い思い出が残る。2年夏に背番号3を背負って県大会優勝に貢献したものの、甲子園ではベンチ外となった。「実力では劣っていないはずなのに…と悔しすぎて野球を辞めようと思った。でも両親から“つらいだろうけど、絶対にいいこともあるから”と支えてもらった。その悔しさが今の原動力です」。雪辱を期した3年時は、コロナ下で春夏の甲子園大会が中止となった。高卒での就職希望を翻意し、大学で野球を続けることに決めた。

 「負けが続くこのチームをどうしても変えたい。仲間と笑って終わりたいです」。昨秋のチーム32得点はリーグ最下位タイ。4番候補として、バットでもナインを勇気づける。

 ◇宮田 海聖(みやた・かいせい)2002年(平14)9月2日生まれ、熊本市出身の21歳。小学2年時に田迎南小の軟式野球部で野球を始めて捕手。託麻中では軟式野球部に所属。熊本工では1年秋に背番号13でベンチ入りし、2年夏に背番号3。大院大では1年秋からリーグ戦出場。50メートル走6秒7、遠投95メートル。1メートル73、90キロ。右投げ左打ち。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る